浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年4月8日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が4月8日時点、右は4月15日時点のデータです。
この期間の断面で見れば、全体としてやや調整といったところです。日本株・米国株とも全体が大きく下落しているのでやむを得ないところですが、グロース株との比較では、ここに掲載されている銘柄群の下落率は軽微にとどまっています。このような中、三井物産は、上昇してますよね。
私がここ二週間で、私はわずかに投資したアドバンテストと東京エレクトロンをすべて売却し、その資金を銀行株に投資しました。この点は後述します。
以下は8316三井住友FGと6857アドバンテストの日足。アドバンテストは下落に転じたと考えます。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
アドバンテスト(6857)
デイトレは行いませんでした。前々週から一転し、相場が大きく下落したことから、デイトレはリスクが高いと考えたからです。
日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。
日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
但し当面の相場については、私の個人ブログで紹介している以下の内容に沿った展開になっていると考えます。
39,000円処を終値で下回ると調整局面入りが濃厚にというが
円安・金利高・原油高……やはり銀行株・商社株か
さて、ここからは今回のテーマ、「円安・金利高・原油高……やはり銀行株・商社株か」について。
この点については、やはり私の個人ブログで紹介している以下の内容に沿った展開になっていると考えます。
植田総裁、物価高招けば政策変更というが
国内の物価を抑えると言うことになると、方法としては、円安ドル高をストップさせるしかない。そのためには、国内の金利、特に長期金利を上昇させるしかないんだろうなと考えます。
さて、足元で大きく下落している半導体関連株ですが、TSMCの決算を見ても、それほど悪いわけではないのですが、要は投資家やアナリストの期待があまりにも高過ぎたのです。これに尽きます。従い、株価については当面、下値を模索する展開と考えます。
6857アドバンテストの場合、今回の株価のピークは3月上旬ですから、信用買い残のピークはおそらくは5月。理由は、3月上旬以降の下落を絶好の押し目買いタイミングととらえる向きが大きからです。こういうケースでは、信用期日が6ヶ月ですから、その少し前、5ヶ月目ぐらいから信用の売りがかさむケースが多いのです。そうなりますと、5ヶ月目は10月になりますので、株式の需給面だけから考えますと、その辺がボトムになる可能性がある。これはやや悲観的なシナリオですが、そこまで意識したほうがいいと思います。あとはこれら銘柄について、その前に好ましいニュースフローがあれば、底打ちの時期が早まる可能性はありますね。
また私は昨日、Twitterでスペースを行い、150人以上の方に参加いただき、ありがとうございました。 その中で、8411みずほFGはシステム障害を繰り返しているが、大丈夫か?との質問がありました。金融庁からすでにお墨付きが出ていますので、問題なしです。この点は、この記事をご覧ください。
みずほの業務改善計画、定期報告を終了 金融庁
金融庁は19日、システム障害をめぐってみずほ銀行とみずほフィナンシャルグループ(FG)に課した業務改善計画の定期報告を終了した。2021年にATMのカード取り込みなどトラブルが続出したことを受けて同年11月、銀行法に基づく業務改善命令を発出。3カ月ごとに改善計画の実施状況を報告するよう求めていた。再発防止の仕組みが整ったと判断した。
(2024年1月19日 日本経済新聞)
この記事の中の「財務省も再発防止などが整備できたとして、すでに定期報告を不要にしたとみられる。当局への定期報告を終えることは、みずほにはひとつの節目となる。」にご注目ください。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年3月25日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が3月22日時点、右は4月8日時点のデータです。
この期間の断面で見れば、全体としてやや調整といったところですが、日経平均が2024年3月期配当権利落ちに伴い266円83銭下落したこと、日経平均が一時41,000円を超え新高値になる中で、機関投資家(特に銀行の自己資産運用部門)が益出しを先行させた部分が大きいと考えます。
私がここ二週間で行った投資行動は、特にありません。
以下は8316三井住友FGと6857アドバンテストの日足。似通った動きと考えます。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
アドバンテスト(6857)
デイトレは行いませんでした。デイトレよりもバイ&ホールドのほうが、面白いようにパフォーマンスがあがるからです。趨勢的な上げ相場だからです。
日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
3月期決算の配当権利落ち後の株価推移
さて、ここからは今回のテーマ、「3月期決算の配当権利落ち後の株価推移」について。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)2年足
このチャートは、8316三井住友フィナンシャルグループの2年足です。見ていただくとわかるように、3月と9月の配当権利落ち(↓)に向け、株価は上昇しました(↑)。これはファンダメンタルズの内容に加えて、配当取りの動きが加わったからです。株価は配当に対する人気から過剰に上昇、配当権利落ち以降、1か月から2か月ぐらい調整局面になっていることがわかります。今回もおそらく同じような動きをすると思われますので、株価はしばらく大きな動きにはならず、1〜2か月をめどに上昇に転じると考えています。今回もおそらく同じ流れになるでしょう。
これが基本観です。これにファンダメンタルズがどう関わっていくかですね。また、8316三井住友FG以外の3月決算高配当銘柄も、同様の足取りになると考えます。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。