浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年11月7日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が11月4日時点、下はその2週間後、株価が11月18日時点のデータです。この二週間の断面で見れば、高配当利回り銘柄・海運株は上昇、一方で経済再開銘柄はこれまでの上昇局面が一服、下落していることが見て取れます。
11月4日時点
11月18日時点
ここ2週間で私が行った売買ですが、これは後述しますが、さや取りを積極的に仕掛け、利確しています。それ以外のポートフォリオの変更は、ありません。またご参考まで、これまで空売り候補として言及してきました海運株と半導体関連株については、現在、建玉はありません。
日本株の相場観については、今回も基本、変化なしです。米国ではインフレ懸念があるも、日本においては脱デフレ・経済再活動の機運が高まる中、来年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。
以下は、8316 三井住友FG の過去6か月の推移、株価は11月18日時点の日足です。三井住友FGはついに上昇相場がスタートしたなと感じています。この背景については後述します。
次にさや取りについて。まずは8801三井不動産と8802三菱地所のグラフをご覧ください。
上のグラフは10月7日時点、中は10月21日時点、下は11月18日時点での過去5日の両銘柄のさやを示したものです。両銘柄のさやは拡大と縮小を繰り返しており、さや取り売買で「取りやすい」局面にあることがわかります。実際、この間私は複数回、「さやの循環」を利用したさや取りの仕掛け・利確を繰り返し、成果を上げています。
この状況を経て、11月18日現在、またも「三井不売り・地所買い」の仕掛けを行う良いタイミングが来ている思われます。実際、私は11月16日から17日にかけ、この仕掛けを行っています。両銘柄のさやは縮小を開始し、もうしばらくはこの縮小の動きが継続すると思われ、ここは順張りで「三井不売り・地所買い」の仕掛けを行って良いと考えます。
今回はもう一つ、新たなさや取りの銘柄ペアを紹介します。5713住友金属鉱山と5714DOWA HDです。
上のグラフは11月18日時点での過去3か月、下のグラフは過去5日の両銘柄のさやを示したものです。両銘柄のさやは大きく拡大した後、縮小傾向にあることがわかります。
この状況を経て、前述の「三井不売り・地所買い」と同様、「住友金属鉱山売り・DOWA HD買い」の仕掛けを行う良いタイミングが来ている思われます。こちらについても実際、私は11月16日から17日にかけ、仕掛けています。両銘柄のさやは縮小を開始し、もうしばらくはこの縮小の動きが継続すると思われ、順張りで仕掛けて良いと思われるタイミングである点は、「三井不売り・地所買い」に共通すると考えます。
さて、今回のテーマの一つ。「三井住友FGも好決算を発表」について、考えていきたいと思います。
11月14日の引け後に発表された同銘柄の2022年中間期決算は、一言、素晴らしいものでした。
これは大和証券の銀行株アナリストである高井さんによる、11月14日付レポートの一部。赤線を引いた部分に注目してください。
7,300億円から7,700億円と今通期利益見通しの上方修正、通期230円への増配、2,000億円の自社株買い。最高ですね。
三井住友FGの株価推移は、前述している通りです。決算発表を受け、それまでの堅調な推移が加速していますよね。
なおご参考まで、みずほ証券の銀行株アナリストの松野さんも同日、23/3期上期決算: 文句なしの好決算、ポジティブとのレポートを発行されています。
まあ、素晴らしい。この銘柄は私のポートフォリオで、永久保有銘柄の位置づけを継続します。この銘柄は、コア中のコアです。
話は前後しますが、これは前回のブログでも書いていること。私は自身が行っている「浜口準之助の高配当利回り投資戦略講座」において、以下の4銘柄をおススメしており、私もまたこの4銘柄を長期保有しています。
- 8313 三井住友FG
- 8725 MS&AD(三井住友海上&あいおいニッセイ同和損保)
- 8508 三菱商
- 8031 三井物産
いずれの銘柄も、ここもとの決算内容は良いものです。唯一、MS&ADは業績の下方修正、一方で増配を発表しており、11月21日以降の株価推移が注目されます。が、増配については8期連続となることから、同銘柄も含め、ここに列記した銘柄は長期投資に資するものであると考えます。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年10月24日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が10月21日時点、下はその2週間後、株価が11月4日時点のデータです。この二週間の断面で見れば、高配当利回り銘柄は上昇・海運株は下落と、二週間前と逆の動き、また経済再開銘柄は上昇したことが見て取れます。
10月21日時点
11月4日時点
ここ2週間で私が行った売買について。既に空売りしている9101日本郵船と9104商船三井は、半分手仕舞いしたまま、売り玉を持続。そして8035東京エレクトロンは、建玉をすべて手仕舞いしています。買い玉は変化なしです。
日本株の相場観については、今回も基本、変化なしです。米国ではインフレ懸念の加速対応のため、FRBによる0.75%の利上げが4回連続で行われ、次回11月のFOMCでも0.5%前後の利上げが有力視されています。米10年債は11月4日時点で4.165%とやや金利低下、一方で為替は、日銀によるドル売り円買い介入もあり、148円前後に位置しています。
日本株については、ここで紹介している高配当バリュー銘柄については。前回の当ブログでは、「ここからは底値を固め、再度上昇に転じていく動きになると考えます」と書きましたが、実際、そのような動きが始まったと考えます。
以下は8316三井住友FGの過去6か月の推移、株価は11月4日時点の日足です。配当権利落ち後の小動きな期間が終了、株価は底打ちし上昇に転じていると考えます。
次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。
上のグラフは10月7日時点での過去5日の両銘柄のさやを示したもの、下は10月21日時点での過去5日の両銘柄のさやを示したものです。私は前回の当ブログにて、「両銘柄のさやは見事に縮小、利確しました。またも成功事例と言えます。現状は、次のさや取りのタイミング待ちの状況です」と書きました。
この状況を経て、11月4日現在、またも「三井不売り-地所買い」の仕掛けを行う良いタイミングが来ている思われます。実際、私は11月2日から2日にかけ、この仕掛けを行いました。以下のグラフにご注目ください。
11月4日時点での過去3か月の両銘柄のさやを示したものです。両銘柄のさやは縮小を開始し、もうしばらくはこの縮小の動きが継続すると思われ、ここは順張りで「三井不売り・地所買い」の仕掛けを行って良いと考えます。
さて、今回のテーマ。「三井物産と日本製鉄の好決算に酔う」について、考えていきたいと思います。両銘柄とも、11月1日に好決算を発表している点で、共通しています。
これは三井物産の決算発表を受け、みずほ証券の商社のアナリスト、水野さんが書かれたレポート。赤線を引いた部分に注目してください。8,000億円から9,800億円と今通期利益見通しを上方修正、120円から130円へ増配、1,400億円の自社株買い。特に自社株買いについて想定を上回り、一言「ポジティブ」との評価。いいですね。
ちなみに、三井物産の株価推移はこちら。決算発表を受け、史上最高値を更新しています。
三井物産は、かのウォーレン・バフェットも投資している銘柄。氏を意識しているのかな。一方的ですが、そんな想いが頭をよぎりました。まあ、素晴らしい。この銘柄は私のポートフォリオで、永久保有銘柄の位置づけを継続します。
話は前後しますが、私は自身が行っている「浜口準之助の高配当利回り投資戦略講座」において、以下の4銘柄をおススメしており、私もまたこの4銘柄を長期保有しています。
- 8313 三井住友FG
- 8725 MS&AD(三井住友海上&あいおいニッセイ同和損保)
- 8508 三菱商
- 8031 三井物産
三井物産はこの中の一つであり、ここもとの史上最高値更新については大変喜ばしく思います。これを受け、少し遅れて11月8日に決算発表を行う三菱商事についても、期待が高まるところです。
続いては、5401日本製鉄について。
中間決算を受け、大和証券の鉄鋼株アナリスト、尾崎さんが書かれたレポート。要点部分は、既に尾崎さんが赤線で示してくれていますね。上期配当を 70→90 円へ引き上げたのが好印象です。
まあ、こうなることは概ね、私には分かっていた。私が日々更新しているこれとは別のブログ、「浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用」で書いている、【Strong Buy!】大阪ヒルトンでの日本製鉄・株主向け経営説明会に参加して来たけどな で書いた線に沿った決算ですんでね。
ちなみに、日本製鉄の株価推移はこちらです。
これはやはり11月1日に決算発表を行ったトヨタに関する、日経の記事。これを見ると、利益は企業間の取合いなんだなという感を強くしますね。
日本製鉄は最終利益が過去最高、一方でトヨタは純利益23%減に。これは、日本製鉄がトヨタに対し、車の主材料である鉄の値上げを成功させた部分が大きいんですよね。この点について日本製鉄は、前述した大阪ヒルトンでの日本製鉄・株主向け経営説明会において、「不退転の決意で行った」と語っていました。
前段で書いた三井物産ほどではないにせよ、日本製鉄は来年上半期にかけ、長期保有して良い銘柄であると考えます。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。