羽根英樹
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通信講座『イベント投資倶楽部』主宰。 兼業投資家。投資歴30年以上。現在は株の売買をメインに、年2〜3割のペースで資産を増やし現在の運用資産は数億円となる。 1993年からコモディティ市場でサヤ取りを始める。コモディティの出来高が減ってからは、サヤ取りの技術を応用し、リスク管理を徹底したトレードを実践している。現在はイベントトレードをメインに売買し着実に利益を積み重ね過去十年以上年間プラスを維持し続けている。 サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『マンガ サヤ取り入門の入門』、『マンガ 商品先物取引入門の入門』、『イベントドリブントレード入門』(全てパンローリング)などがある。
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『羽根英樹のイベントドリブントレードブログ』
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書評:アメリカ市場創世記 06月27日
今日、アメリカという国は「最も進んだ資本主義国」「最も市場を重視する国」などと形容されています。それはややもすると、市場原理主義などと揶揄されることもあります。歴史的に市場という原理を取り入れた初期にには、いろんな「ゴタゴタ」があってそれを克服してきたのが、今のアメリカです。その初期のゴタゴタをノンフィクションとしてまとめられたのが本書で、小説でも読むようにおもしろく読めました。実はこういうゴタゴタは、その時は解決したかのように見えるのですが、後世になると、似た同じ事が起こるということがよくあります。解決のために折角作った法律を後に反故にしてしまうこともあります。だから過去の市場でどのようなゴタゴタがあったのかを学んでおくことは、市場参加者として必要なことです。歴史は繰り返されるとはよく言ったものです。
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イベントトレードとしての伊勢志摩サミット 06月07日
6月5日の夕刻に来年のサミット(主要国首脳会議)開催地が三重県志摩市に決まったとニュースが流れました。そこでイベントトレードとしてサミット開催を考えてみたいと思います。とは言ってもサミットが日本で開催されるのは、各国持ち回りなので8年に一度程度ですので、過去のサンプルは多くありません。とりあえず前回の洞爺湖サミット(2008年7月開催)から関連銘柄の動きを見てみます。
洞爺湖サミットは、北海道という場所柄、影響を受ける(受けそう)な銘柄はあまりありません。開催場所であるウインザーホテルは、知名度が上がるという理由では影響がありそうです。当時このホテルを経営していたのは、セコム(9735)でした。そこで、開催決定時から数日と、脚光を浴びる開催期間の前後のセコムの株価の推移を見てみます。
左のグラフは、開催が決まった2007年4月23日の終値を100とした20営業日後までの終値グラフです。開催決定のアナウンスは4月23日の夕刻でしたから、市場が引けてからです。その翌日ですが、なんと株価は下がっています。それ以降もぱっとせず5日後からようやく上がっていますが、サミットと関係あるのかはわかりません。
右のグラフは、サミット開催初日の終値を100とした前後10営業日の終値グラフです。サミット初日の7月7日のところに緑の縦線をいれています。グラフを見ると、サミット開催3日前を天井に下がり続けてます。サミット開催中も下がり続けていますね。一番ウインザーホテルが脚光を浴びている最中に下げているのは、セコムとウインザーホテルの関係が知られていなかったのでしょうか?しかし当時のニュースをみると、洞爺湖にサミット開催を決めた安倍首相とセコムとの間に某かの関連がある旨が載っていますので、当時の市場参加者が知らなかった筈はありません。これは、予め開催が決まっているイベントによくあるパターンの「イベント時には天井を打っている」という事でしょう。
さて今回の関連銘柄はというと、「近鉄グループHD」(9041)でしょう。今回開催されるホテルは未だ発表されていませんが、格式などから考えて、賢島の「志摩観光ホテルクラシック」でほぼ間違いないと思います。現在は改装中ですが、ここは近鉄系のホテルで、近鉄の株主優待割引もしっかり使えます(笑)もちろん賢島に通ずる唯一の鉄道が近鉄ですし、観光地としての伊勢志摩が脚光をあびれば、近鉄が潤うの確かです。ちなみに金曜日夜のPTS(夜間取引)では一時ストップ高の494円をつけていたようです。洞爺湖の時と比べると、ホテルだけの恩恵ではない今回のケースは前回とは違うとは思います。またサブプライムが取りだたされている最中のサミットとは相場環境が全くちがうので、前回のセコムの値動きがどれくらい参考になるのかは判りません。とりあえず観察したいと思います。
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パンレポート3161-3162 06月05日
今回のレポートは、「米ヤフー株の値動きで日本ヤフーを売買する」です。
アメリカナスダック市場に上場されている、米ヤフー(YHOO)の値動きが、東証一部上場の日本ヤフーにどのような影響を及ぼしているのか?米ヤフーの値動きを利用して日本ヤフーのトレードの検証をするというレポートです。
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