羽根英樹
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1993年からサヤ取りを始める。現在でもサヤ取りを主力にトレードする個人トレーダー。
サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『
サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『
マンガ サヤ取り入門の入門』、『
マンガ 商品先物取引入門の入門』(全てパンローリング)などがある。
着実に利益を積み重ねるそのトレード手法の解説を、パンレポート「サヤ取りの実践」に連載している。
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『羽根英樹のイベントドリブントレードブログ』
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書評:続マーケットの魔術師 05月12日
言わずと知れたジャック・シュワッガーのマーケットの魔術師シリーズの続編です
が、今回取り上げられたトレーダーの中に、私が是非読んでみたかった2人が含ま
れている事にまず驚きました。その2人とは、エドワード・ソープと、ジョエル・
グリーンブラットの両人です。まず、エドワード・ソープですが、彼は「ディーラ
ーをやっつけろ」の著者であり、カジノでブラックジャックで勝つ方法を編み出し
、実践したという事で非常に有名な人物です。後に戦場をカジノからマーケットに
移して荒稼ぎをするのですが、このあたりの物語は、いままで断片的には読んだこ
とがあるのですが、彼自身が語った今回のインタービューの中身を精査すると、他
人が語ったソープの仕事とは少しニューアンスが違うように感じました。初期のソ
ープが本気でカジノに挑んだその姿勢は、私の周りで、トレードのエッジを追求し
ている友人達と通じるモノがあります。たとえば、カジノの種目であるルーレット
は、常識的に考えれば(恒常的に)勝てるものでは無いのですが、実際に使われて
いるルーレットを購入して、調べ尽くす事により本当にエッジを得てしまいます。
私の友人のトレーダーの中にも、パチンコや競馬を徹底的に調べ尽くしてエッジを
得て、実際に稼いでいた人が数人いることからも、非常に親近感を持てるのです。
またマーケットの魔術師シリーズの中では異例とも言えるくらい、手法について細
部まで公開しています。
もう1人のグリーンブラットは、「グリーンブラット投資法」の著者で、M&A、合併といったマーケットの特殊な状況から、収益を上げる、イベントドリブン、あるいはイベントトレードの先駆者です。彼が、初期の頃行っていた、リスクアービトラージ(合併による、株式交換比率を基に行うサヤ取り)をなぜ止めてしまったのかなど、グリーンブラット独特の世界が語られています。現在はバリュー投資家のグリーンブラッドですが、そこは単なるバリュー投資ではなく、自身のアイデアがたくさん詰まっている投資のようです。
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