足立武志
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公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
株式会社マーケットチェカー取締役 1975年生まれ 神奈川県出身
一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活
動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情
報の提供に努めている。主な著書に、『知識ゼロからの経営分析入門』(幻冬舎)ほか多数
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足立武志の「中長期投資家のための“超・実践的”ヒント集」
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4月1日から新高値銘柄数が急増? 03月31日
日経平均株価は約1年半ぶりに11,000円台まで上昇するなど、株式市場が活況を呈しています。一方で、相場の過熱感を示す騰落レシオは139.4%まで上昇し、いつ調整局面に入ってもおかしくない状況となっています。
しかしながら、過熱感を示すもう1つの指標である新高値銘柄数は3月30日で120、3月31日は116と、それほど多くありません。
2008年は5月15日の245銘柄が、2009年は6月12日の290銘柄がそれぞれ新高値銘柄数のピークとなりました。2009年は、6月12日には日経平均株価も一旦の高値をつけており、今年も新高値銘柄が300近くになれば要警戒、というところでしょうか。
ただし、1点気をつけなければいけないのは、3月31日までと4月1日以降で、新高値の対象期間が異なるという点です。
3月31日までは、前年の1月1日〜前日までの間の高値を更新した場合、新高値となります。4月1日以降は当年の1月1日〜前日までの間の高値を更新すれば、新高値としてカウントされます。
つまり、3月31日は1年3ヶ月の間の高値を更新しなければ新高値とならないのに対して、4月1日は3ヶ月の間の高値を更新すれば新高値となるのです。
現に、2009年も、3月31日の新高値銘柄数はわずか1でしたが、4月に入った途端あっという間に急増し、4月13日には183にまで達しています。
今年も4月に入ってから新高値銘柄数が一気に増加するものと思われます。これが200を超え、300に近づいてきたら、過去の経験則からは近々株価は調整局面に入りそうだと予測できます。少なくともその時点での新規投資はしばらく控え、高値づかみの危険を回避した方がよいと思います。
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