足立武志
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公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
株式会社マーケットチェカー取締役 1975年生まれ 神奈川県出身
一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活
動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情
報の提供に努めている。主な著書に、『知識ゼロからの経営分析入門』(幻冬舎)ほか多数
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足立武志の「中長期投資家のための“超・実践的”ヒント集」
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リスク分散の観点からの「資産運用」の重要性 09月09日
事故米を転売していた「三笠フーズ」の全従業員が解雇されていたことが明らかになったとのことです。
企業が不祥事を起こすと、業績の悪化、最悪の場合会社の倒産にまでつながります。そんなとき、不祥事とは関係なく毎日真面目に一生懸命働いてきた従業員が泣きをみることになります。
思えば、サラリーマンとして会社に勤めるということは、「自分の身を会社に捧げる」ことに他なりません。ですから、いくら一生懸命働き続けても、会社が倒産したり業績が悪化すれば、解雇されてしまいます。次の職がいつまでも見つからなければ、路頭に迷ってしまいます。
サラリーマンという職業は、収入源を1箇所に頼っていると言う意味では、非常にリスクが高いともいえます。
ですから、資産運用に興味がないといつまでも言ってはいられません。資産運用を行って、「収入源の複数化」を図る必要があるのです。最低でも、給料の一部を預金するくらいはしておくべきでしょう。
よくいわれることですが、従業員持ち株会などを通した自社株買いは、リスク分散の観点からは、適切な資産運用とはいえません。なぜなら、勤め先が倒産すれば、職も失い、自社株も紙くずになってしまうからです。
万が一勤め先が倒産して解雇されたとしても、当面の生活に困らない程度の資産や、資産運用による収入を得るようにすること、これが「リスク管理」の観点から、サラリーマンの目指すべきものではないでしょうか。
サラリーマンは、一生懸命働いても報われないこともある、この事実を受け入れることができる人こそが、万が一の備えのために資産運用をすることの重要性に気がつく人です。
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