結喜たろう
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投資家、一級建築士。東京都立大学大学院工学研究科修了。建築設計事務所勤務を経て独立。不況で廃業寸前まで追い込まれるが、趣味で続けていた投資が、経営の立て直しに功を奏し、億トレの仲間入りを果たす。現在、空間建築デザイン業務と並行し、個別株を中心にさまざまな資産運用の実践に務めている。銘柄選定やチャート分析に基づく論理的な売買手法には定評があり、多くの投資家から信頼を得ている。著書に『四半期成長率とチャート分析』は2024年ブルベア大賞受賞。
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結喜たろうの四半期成長率とチャート分析
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10年後にも上がる株はなにか? 11月25日
こんにちは、結喜たろうです。
長く続いた今年の選挙も、11月11日に行われた国会での首班指名選挙をもって、ようやく一連のプロセスが完了しました。
自民・公明の連立政権は少数与党として「第二次石破内閣」を発足させましたが、非常に不安定な政権運営が予想されます。
来年7月の参議院選挙までに、さらに波乱があるかもしれませんが、ひとまず一段落ついたところです。
肝心の地合いについては、まだ上昇トレンドに移行する兆しはなく、38,000〜40,000円のレンジで保ち合いが続いているようです。
このような相場環境では、銘柄の選別がより一層重要になります。
さて、今日は「上がる株」について考えてみたいと思います。
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■10年後に買われる株とは?
Amazonの創業者、ジェフ・ベゾスはこう述べています。
「10年後に世の中がどう変わるか?」と尋ねる人は多いが、「10年後にも変わらないものは何か?」と聞く人は少ない
ベゾスにとって「変わらないもの」とは、「顧客が低価格、迅速な配送、豊富な品揃えを求め続けること」でした。
Amazonはこのコンセプトをもとに、巨大企業へと成長しました。
では、「10年後に買われる株とはどんな株か?」を考えてみましょう。
10年が長すぎると感じるなら、1年後や半年後を想定しても構いません。
AI、仮想通貨、半導体など、さまざまなテーマが思い浮かぶかもしれませんが、ここではもっとシンプルに考えてみましょう。
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■高く買って安く売る
ある有名な投資家はこう言いました。「株は安く買って高く売るものだ」と。
では、「安い株」とは何でしょうか?「高くなる株」とは何でしょうか?
それは「割安株」と「成長株」に分けられるでしょう。
時代がどれだけ変わっても、株式市場が続く限り、買われるのは「成長株」と「割安株」です。
では、どうやってこれらの株を見つければよいのでしょうか?
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■割安株の探し方
「割安株」を探すのは比較的簡単です。なぜなら、割安度を測る指標があるからです。
代表的な指標にはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)があります。
これらの数値が低ければ割安とされますが、割安は相対的な概念です。
他の銘柄と比較してどの位置にあるかが重要です。
オンライン証券口座を開設すると、多くのサービスでスクリーニング機能が利用できます。
この機能を使えば、特定のカテゴリーで割安順に銘柄をリストアップすることが可能です。
たとえば、不動産関連の銘柄が多数ありますが、その中で平均より低い数値を示していれば、
平均まで買われる可能性があるかもしれません。
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■なぜ割高の株が存在するのか?
では、なぜ平均以上の数値で株価が維持されている「割高株」が存在するのでしょうか?
もし投資家全員が数字を正確に分析し判断できていれば、PERやPBRは均一になり、株価も収束するはずです。
しかし、現実にはそうはなりません。
株価を決定する要因には、割安さ以外にも様々な要素があります。
その中でも特に大きな影響を与えるのが「成長性」です。
では、その成長を図る指標とは何でしょうか?
次回は、その成長性についてお話ししたいと思います。
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