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塩坂洋一


ロビンスカップの日本版オンライン商品先物競技会にMystery Tigerのハンドルネームにて、第1回大会では297%の運用成績で4位、第2回大会では30%で8位、第3回大会では499,84%(半年で元本は六倍、同期間の日経平均はマイナス19.3%)の収益率で優勝するなど、素晴らしい運用成績を収めた真の実力者。株式先物・商品先物トレードの傍ら、業界紙への寄稿やラジオでもマーケットコメンテーターとして活躍。豊富な実践ノウハウを有しており、現在ではポピュラーとなったシーズナル分析、限月別アノマリー分析の先駆者として有名。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。

『投機術・覚書』

機動力(3)

02月28日
2月18日・機動力(2)のその後は、ストップロス敏感型で
ポイント81,000円選択すれば19日午後15時10分過ぎにヒットして
+1,200円程度の利食い、鈍感型のポイント80,150円を選択して
いれば、21日オープン9時の79,800円ロスカットとなり、当初の
損小額よりは開いたがT0TAL-500円であり、トレンドに乗れない
単独時の撤退としてはこの程度は良しである。

25日に再度の80,000円上抜けしているが、翌日が新甫9月限発会で
あるからこれは買わず、新甫投資法に従う。

今回の新甫投資法の観点は02月02日「シンプルな買い戦略」に記した
6万〜8万という大保合の上限保合から上抜けるという形を重視した時とは
条件が変わった点が一つ。
当時はこれから8万円抜け・突破していく局面だったので78,000円以上に
あれば買い戦略を強く採用出来たが、今回は82,250円高値から大保合圏に
落ちているため、例え気持ちが強気であっても8万円のポイント下にあるときは
売りの要素が強くなる。
9月限では単独で見た場合、8万以下始まりは「売り」が新甫投資法となる。

ちょうど、メディアやニュースではガソリン価格の連続上昇などが
喧伝され、大衆心理が強気に傾くところであるから尚更注意すべきところで
冷や水を浴びせる環境も醸成されていた。
8万円以下では売り、あるいは少なくともニュートラル戦略が無難。

私自身は02月02日シンプルな買い戦略にあるように、安値の種玉としては
いまだに5月限64,200円の買建玉等を維持している。
7月・8月限は買い乗せと利食い買い直しとその回転でよかったが、9月限は
8万以上始まりなら買いだが、切ったらすぐに売りになる。
従って、大大勢観は上と思っているが、ここで6万〜8万の大保合に戻った
場合も考え、新甫9月限単独「売り」ではなく「ニュートラル戦略」としての
見合い売り、発会78930円から売っていった訳である。

とりあえず、どっちにぶれてもOKだ。
むしろ、ここは大きく突っ込んでもらいたいところだ。

実はガソリンの新甫投資法の売り買いはガソリンだけから決まるものではない。
この欄を昔からずーっと読んでいる人なら、よくわかるであろうが
私がよく先行指標としてとりあげてきたゴム相場チャートを見てもらえば
意図がすぐにわかるだろう。
手品の種は今回はゴム相場で先行性がよく顕れていたということ。
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機動力(2)

02月18日
2月2日の日記から損小利大の根っことなる種玉のない投資家が
参入する方法を示した。(この時点では78,000円下に切ったらロスカット)

前回2/14日記で緩衝帯などの用語が小難しく感じたような人もいたようなので
細かい戦術となるその部分は省略して、その後の展開を事例として、以下にシンプルに
示してみよう。それでも戦法としては十分だ。

その当時の高値圏の79,690円で買い参入したのち、2/13には82,250円まで高値があった。
80,370円に押した後、2/14夜間相場で戻りの81,630円前後で保合っていたので、
81,500円とか81,000円をポイントとして(自分の好きな方でよいわけだ)トレーリング
ストップをかける。仮に81,000円に決めたら、少し不利な値で約定したとしても
80,950円くらいで正味+1,200円の利食いになった、ということ。

その後の相場は80,160円まで下がったが、なんとか8万円割れは回避した。

前回日記後半では対応策として2つ示しておいた。
一つはここで下げ続けて8万円を下切った場合は、再びの8万円上抜けを買い狙いすればよいと
いうものだったが、これは8万円割れという条件が揃わなかった。

もう一つの「その後、時間をおいて上抜け」とは・・・
2/14夜間相場で戻り高値の81,630円やそのレベルで保合ったキリのよい値位置81,500円
を1営業日以上おいてから上抜いた、本日2/18夜間始まりのような局面である。
「窓」を開けて81,430円で始まったあと81,500円のところで、再度買い参入。

ストップロスは敏感型で+1,200円の利食いをなくしたくなければ81,000円か、
+1,200円の利食いした「のりしろ」を活かしてトレンド乗りを目指すなら前回利食いの
あとの安値80,160円下切ったところにしておけばよい。
仮にこれがやられとなっても(Total-150程度の)傷の浅い損小で済む。

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機動力

02月14日
東京ガソリン

> では例えば、根玉がない人、ここから新たに参戦する人はどのようにしたら良いか。
> 週末先限8月限現在値79,690円。
> 幅広くいくなら75,000円をポイントとするが、現実的には78,000円より上にあれば買い。
> 78,000円下切ったらポジションをマル、つまりニュートラルへ。
> これだけでいいだろう。
> 78,000円下切ったら、大きな臍価格帯6万円〜8万円レンジを考えることになるが、
> 78,000円以上にあれば、価格帯の上限保合から上抜けるという条件が発動し易いからである。

前回(2/2・土)の日記投稿時は当日(記録上は2/4)高値圏の79,690円だったが、
新たに参戦した投資家が、提示した戦略に従って、東京ガソリン先限の8月限を仮に
この79,690円で買い参入で、その後を追うと、10日後の2/13高値82,250円まであって
80,370円まで落ちたのち、2/14夜間81,630円で揉合い。

根玉がなく、機動的に動く方法なら、ここで81,500円とか81,000円をポイントとして
上下に幾らかの許容範囲(緩衝帯)を置いて、前回同様に下切ったら売り(今回の
ケースはトレーリングストップと同じになるので利食い)、その後、時間を置いて
上抜けを買うか、利食い後に下げ続けるなら8万円を新たなポイントに(例えば、一度
8万円を切った後で再び8万円上抜けしたら買うというように)変えればよい。

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シンプルな買い戦略

02月02日
さて、相場判断については昨年の10月01日「新甫投資法順調」以来書いていないが
忙しいこともあったものの特に書くことがなかった。

「ガソリン相場」

10月01日「新甫投資法順調」では・・・
> さて、前回日記で述べた4月限「新甫投資法」は9/26の2013年4月限発会値63,400円により、
> 63,000円以上強気方針=買いポジションから入る。
> その後、週末にかけて高値65,860円、現値65,550円と強気には順調な滑り出し。

> 65,000円というポイントは、大きな臍価格帯(6〜8万円)の中の節価格でもあり、
> 以前8/23日記でも記した「Z」形ポイントでもある。
> 新甫投資法でいいポジションをとれたので、一つの戦術として65,000円を下切ったら
> 利食い、あるいはヘッジ売り。そして65,000円〜65,500円を緩衝帯として、この範囲に
> 戻し入って来たところで、各自の遣っている罫線法(例えば、かぎ)にて買い法示が
> 出現したら、買い直し、あるいはヘッジ売り外しを基軸に、65,000円〜66,000円の中で
> 逆張るか買い増しするか、ぼちぼち考えていけばよい。


09月26日の4月限「新甫投資法」
> 8月23日の日記
> > 65,000円という価格、今年の1月からの日足罫線で見るとよく分かるが、
> > 5月の始めを軸に見事に幾何学的な対称「Z」形になっているポイントでもある。

> これはガソリン先物・65,000円という価格も、一つの「臍」価格だという見方を示したものである。

> 8月26日の日記(前回)
> また、60,000円〜64,000円の範囲で見ると、次に63,160円前後の出来高が多い。

> さて、本日は新甫4月限発会となる訳だが、これまでの分析から上記の中にも出てくる
> 63,140円〜63,160円を「臍」に見て、63,000円以上強気、切ったらニュートラル、これを
> 基本とした仕掛けを戦術の一つに組み込む予定。

その前になると、、、

>直近の予測(07月30日)

>価格帯別出来高の過去12年間、ここ5年間などを並べながら、価格の“臍”は
>どのあたりにあるか。

>答えは大勢2段上げ、臍の価格帯は6万円〜8万円と予測。

>そして、ここ数年の傾向として、イスラム歴を注視して、毎年ラマダンの時期、
>昨年・一昨年は8月、今年は7月20日からになるが、ラマダンの終わる迄の
>この1ヶ月間に底打ち、あるいは底固めの動きとなる。

>まあ、セミナーでは当面強気で6万円回復の方向感(臍の価格帯が6万円〜8万円で
>あることからも)を話しておいた。
>7/30に先限(1月限・2月限共に)6万円ジャスト回復。
>従って、いまのところは、シナリオ通りではある。

**********************************************

端折って予測&10月以降売買戦略纏めると、

1.ラマダンの終わる7月から8月に底打ち。
2.2000年〜2008年上げから急落した2009年末を基点とする大勢二段上げへ。
3.臍の価格帯は6万円〜8万円と予測。
4.価格がZポイント、65,000円上にあれば買い、65,000円下切局面はニュートラル。

つまり、やったことは10月の頭に買い、10月下旬から11月上旬ニュートラル、
11月中旬以降買い、とこれだけである。

さて、2013年2月時点で、2012年3月の高値77,810円を上抜けて、臍価格帯6万円〜8万円をも
突破する環境が出来てきたというところである。

現在、一番下値で持っている玉は11月12日の5月限・64,200円(65,000円以下だが
根が強気な為、許容範囲で買ったもの)である。

6月限・7月限も順次買いで適当に利食いし、新甫8月限に乗換えである。

では例えば、根玉がない人、ここから新たに参戦する人はどのようにしたら良いか。
週末先限8月限現在値79,690円。
幅広くいくなら75,000円をポイントとするが、現実的には78,000円より上にあれば買い。
78,000円下切ったらポジションをマル、つまりニュートラルへ。
これだけでいいだろう。
78,000円下切ったら、大きな臍価格帯6万円〜8万円レンジを考えることになるが、
78,000円以上にあれば、価格帯の上限保合から上抜けるという条件が発動し易いからである。

あまり、細かく深く考える必要はない。

商品トレンドは昨年末・年初からはっきりと上である。

ガソリンと同じような手法で金・ゴム・コーン・一般大豆、皆買いポジション運用である。

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