塩坂洋一
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ロビンスカップの日本版オンライン商品先物競技会にMystery Tigerのハンドルネームにて、第1回大会では297%の運用成績で4位、第2回大会では30%で8位、第3回大会では499,84%(半年で元本は六倍、同期間の日経平均はマイナス19.3%)の収益率で優勝するなど、素晴らしい運用成績を収めた真の実力者。株式先物・商品先物トレードの傍ら、業界紙への寄稿やラジオでもマーケットコメンテーターとして活躍。豊富な実践ノウハウを有しており、現在ではポピュラーとなったシーズナル分析、限月別アノマリー分析の先駆者として有名。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。
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『投機術・覚書』
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予測はどうでもいい。(2) 11月28日
幾ら相場予測をしようと自由だが、言葉を言い換えれば、私らのような
トレーダーは「予測に執着しない」ということが大事である。
理路整然とマーケットの中を予測していても、例えば、米韓合同軍事演習が
始まったことによる北朝鮮の出方という不確定変数一つで、右にも左にも
相場は大きく変動するが如しである。
個人投資家でもオプションを交えてどっちに転んでも儲かるような
ポジションづくりが出来れば理想であるが、取引の中心がアウトライトなら
そうもいかない。如何にリスクを軽減して、ポジションを維持するかである。
ここでの80円50銭ドル買いポジションのコストを79円20銭にしたのも
そのようなことだ。
そして「予測に執着」しなければ、間違ったときにすぐにそのポジションを
ぶった切れるということにも繋がる。
ポジションに未練を持たぬようにするには「予測はどうでもいい」と言い放つ
心理くらいで調度良いという訳である。
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予測はどうでもいい。 11月21日
予測の的中率が高いことに越したことはないが、評論家ならともかく
極論すれば実際に自分の金を使って相場を張る実践家の成功にとって
予測が的中した・しないは然して重要なものではないのだ。
投資家の売買判断に影響を与える評論家の予測は他人事であり、外れても
評論家の腹は痛まない。また、評論家は相場がどちらに行こうといつのまにか
予測のタームを微妙に変更して、最後はあたったという方向に誘導する論法も
巧みである。評論家の予測を参考にするのはよいが、売買に入ったとたん、
全ては投資家自身の問題になることを忘れてはならない。
投資家は予測をすることは構わないが、予測の活用の仕方を考えることだ。
高くなった安くなったに囚われるのではなく、その動きの中でどのような
ポジションをとって最終的に利益を獲得していくかなのだ。
年初から私のこのブログを読んでおられる方ならお分かりであろうが、
ここでとってきたポジション、その前提となる予測的根拠を見てもらえば
そこらの評論家の的中率以上に当たってきた訳だが、そんなことはたいして
重要なことではない。どんなに当たり続けていようが、予測はいつかは必ず
外れるものであることを認識して、売買ポジションをどうとっていくか、
この売買ポジションの取り方の方が遥かに重要なのである。
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まあ、こんなところか。 11月13日
>幕間にFX相場などもやって相場パズルを解く感性を磨いておく
このところのFX日記は余興であったが、逆手が有効に機能し、ポジション取りと
相場の組み立て演習の好例になった。
>11月02日
>本日、80円50銭でドル買いポジションをとった。
80円50銭買い建玉は維持。
>・逆目が出たとき、81円20銭を買い増しポイントとして設定出来ること。
翌日3日には、81円20銭を買い増し。
さて、、、
82円60銭を超えてちょっと落ちてきた82円50銭で、81円20銭の買建玉は
利食い決済。(+1円30銭)
これで残玉の80円50銭ドル買いポジションのコストが79円20銭になった。
>79円74銭にストップをおいてあり、それが執行される。(2)
つまり、最初に置いたストップロスが僅かではあるが、トレイリングストップの
形つくりが出来たということだ。
急激に跳ぶような大変動がない限り、ノーリスクは確定出来たので、
あとは当初の・・・
>ドルは上昇(85円方向)に向かい、という組み立て
通りに、ドルが上昇していく過程で適当にトレイリングストップを
入れておけばそれでよいという訳だ。
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FXに逆手 11月02日
本日、80円50銭でドル買いポジションをとった。
んっ、おかしいではないか?
確か、前回10月23日のブログでは・・・
>多少の誤差はあるにしろ上述した「80円90銭」・・・FX相場を張るポイント的には
>「ここ」の前後を注目しておけばよいのだ。
>これから3日間終値でこの水準を下切ってくれば、77円20銭目標でドル安に向かい、
>ここ1週間、この水準を守ればドルは上昇(85円方向)に向かい、という組み立てで
>ポジションを取っていけばよい。
>そして、前者シナリオでドル売りポジションをとった際は81円20銭あたり、後者シナリオで
>ドル買いポジションをとった場合は80円50銭あたりにストップオーダーを置いておけば、
>間違ってもたいした怪我はしない。
とあるのに。
23日以降の東京チャート、3日間終値でこの水準「80円90銭」を下切った局面はまだない。
そう、3日間というのは<連続で>のことである。
もし、このまま今日の日足が下切ってつけば3日間続けてとなって条件は整う。
予定通りドル売りポジションをとって、81円20銭にストップロスを置く、、、
これがこの場合の正攻法ではあるが、そうしなかった理由。
・3日が休日となること。
(即ち、条件成立確認して3日に東京タイムで実効というパターンとならない)
・80円50銭で売った場合のリスク幅70銭に対し、これを買った場合のリスク幅で
算定すると79円80銭と、95年の最高値79円75銭にほぼバランスしてストップが設定
出来ること。
・逆目が出たとき、81円20銭を買い増しポイントとして設定出来ること。
離脱ポイントとしては、
11月4日に80円90銭を超えなかったら仕切る。(1)
79円74銭にストップをおいてあり、それが執行される。(2)
このいずれかの選択である。
相場への対処は常に臨機応変だ。
今回のドル買い根拠、これにより、、、
>間違ってもたいした怪我はしない。
前回日記の最後の一節だけは同じであるからだ。
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