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この記事では、フルタイムの仕事を持ちながらも収益力のあるトレーダーになる方法をまとめています。多くの人々はフルタイムの仕事を離れ、フルタイムのトレーダーになることを夢見ています。というのも、多くのプロのトレーダーが自由の楽しさと富を持つことができるからです。しかし、フルタイムの仕事とトレーディングを学ぶことのバランスを取ることは難しく、このことがより一層フルタイムのトレーダーになることを不可能と思わせてしまうのです。トレーディングをフルタイムで学ぶために自分のキャリアを台無しにする必要はありません。トレーディングのスキルを構築し、プロのトレーダーへと前進するための方法を以下にまとめましたので、その手順を概説いたします。 ステップ1:ライフスタイルに合ったトレーディング手法を開発する 日常的なトレーディングプロセスを開発し、取引日のパターンを理解することは、一貫して収益を上げるカギとなります。あまりにも多くのトレーダーが計画性を持たずに単に自由な時間があるときに感性に従ってトレーディングをしています。集中的なアプローチを持つことは、トレーダーの勝敗を分ける大きな違いです。マーケットは現在、ほぼ1日24時間開いており、日本のトレーダーはフルタイムの仕事の後に、活況を呈する欧米マーケットを同時にトレーディングできるという利点を有しています。トレーディングに集中するための毎日一定の時間帯を選ぶことにより、ストラテジーを研究・構築するための取引市場を見つけることが可能となります。一貫して同じ時間帯の同じマーケットを見ることで、トレーディングストラテジー内部における利用可能なパターンを見出します。多くの人々がトレーディングで犯す最大の過ちは、トレーディングの計画を持っていないことです。一日の内で同じ時間帯にトレーディングをすると決めたトレーディング計画を構築する方が、はるかに強力であり簡単です。 ステップ2:マーケットへの一貫したアプローチを持つ 損失を計上した後は常に、取引市場とストラテジーを変更したくなる衝動に駆られます。一つのストラテジーと一つのマーケットに的を絞り、ストラテジーを改善する方法を見つけることの方がはるかに優れています。いつもお金を稼げるストラテジーは存在していません。一貫したアプローチを有してマーケットに参入することでストラテジーの長所と短所を学び、よりよくマーケットの変化に適応することが出来るのです。 ステップ3:一日を構造化する フルタイムの仕事を持ちながらも、トレーディングを改善するために日中にやるべきことはたくさんあります。 ・仕事の前に 新聞やスマートフォンを通じて、欧州と米国のマーケットで何が起こったのか、ニュースをチェックします。自分の取引市場で戦略を立てられそうな無料と有料のニュースサービスが世間には多くあります。前の日に行った取引をレビューする時間を設けて、トレーディング手法の改善方法を見つけることは更に重要です。 ・仕事中 トレーディングをするのに最悪の時間帯です。トレーディングに関する良い意思決定を行うには、十分な時間とエネルギーを持つことが要求されますが、仕事中には不可能です。一日の仕事に集中することを優先し、そうすることで瑣末なトラブルを避けることにもなり、自分の能力を最大限に生かせます。休憩中にマーケットを見直すことはいいかもしれませんが、トレーディングのためには仕事が終わるまで待機する方がより効果的でしょう。 ・仕事の後 家に帰る途中でマーケットをレビューし、イブニングセッションの準備をした上でスタートが可能です。できるだけ早くマーケットに参入しトレーディングをしたい誘惑があるかもしれませんが、まずは待機することをお勧めします。それぞれの日にトレーディングの開始時間を決めておくことにより、計画を持って正しい準備をすることなしにトレーディングをすることはなくなります。 ステップ4:トレーディングの計画を持つ必要がある お金が重要であるのと同じように、トレーディングの計画なしでマーケットに参入するのにどんな言い訳も通りません。マーケットは非常に面白いエンターテインメントですが、損失をした後はすぐに楽しくなくなります。詳細な計画のトレーディングを持つことは、取引全てがよく考えられていることを意味し、非常に高い確率で利益が得られることとなります。トレーディングの計画を持つことによって、簡単に取引の優劣を見ることができ、パフォーマンス改善の方法を見つけることができます。計画のないトレーディングはギャンブルと同じであり、ギャンブラーは常に長期的に考えるとですが、お金を失っています。当初は、計画を持ってトレーディングすることは作業が煩雑であるように思えますが、計画を立てることで、ますますその作業が簡単になり、結果に大きな改善が見られるようになります。 ステップ5:トレーディング日誌を使う すべてのトレーディングを記録することは、マーケットから利益を得たい場合には必須です。人間の脳は非常に強力ですが、すべてのトレーディングを覚えておくことは不可能です。また、人間の自然な欲求として痛みから逃れたいという本能がありますので、損失を被ったことを忘れようとしてしまい、本来であれば貴重であるはずの大切な学習機会を逃すことにつながります。トレーディング日誌を介して、トレーディングの行動の中で不採算だと見なされるパターンをすぐに発見でき、強みと弱みを理解することができるようになります。スプレッドシートにトレーディングを記録することで、例えばリスクリワードレシオ、平均保有期間、勝率、最良と最悪の取引といった非常に貴重かつ豊富なデータにアクセスすることができるようになります。 また、トレーディング日誌は精神状態を追跡するために使用することもできますので、何が原因でストラテジーに従わなかったのかといったことも理解することができます。例えば、負けた日はもしかしたら会社で長い会議があったときというパターンが見つかるかもしれません。 ステップ6:必須条件となる約束事を理解する トレーディングを始めるほど簡単なことは他にありませんが、このことは多くの人々がトレーディングを通して簡単にお金を作ることができると錯覚しています。お金を作ることは、多くの競争がマーケットに存在することからも滅多にないことであり、唯一最高の人のみが生き残れます。プロのトレーダーと同じレベルに到達することは可能ではあるものの、それを実現するためには多くの時間とエネルギーがかかります。トレーディングのスキルを学ぶことで、トレーディングに必要な毎日の時間をわずか数時間に抑えることができます。しかし、必須条件となる約束事を正しく理解することなしに、このことは叶いません。 ステップ7:我慢する 今日の取引結果が世界で最も重要なことだと考えるのは簡単なことです。一日の取引結果は、大きな損失を回避するようリスクコントロールしている限りにおいて、それほど重要な意味を持ちません。当初のトレーディング資金を守ることは、トレーディング開始時に引き受ける最も重要な課題です。トレーディング資金の50%が失われた場合、その後に当初開始した資金に戻すのには100%のリターンを計上する必要があります。こうなってしまうと、トレーディングで一貫して生活できることを不可能だと感じ、その仕事を辞めることとなりますが、プロのトレーダーといえども、弁護士や医師など他の職業と違いはありません。プロのトレーダーも必要なスキルを達成するための時間と研究を要するのです。近道を探すと大きな損失を計上することとなり、正しいアプローチによる忍耐強さを身に着けることで、高い次元のストレスを回避することができるようになるのです。 この記事の手順に従うことで、トレーディングの世界での成功が大いなるチャンスとなり、トレーディングがもたらす高い報酬と自由を達成することができます。 最後に、いくつかのヒントをご紹介します。 – トレーディングはギャンブルとしてではなく、ビジネスとして取り扱うこと。 – ゆっくりと取引の口座残高を成長させること -毎日トレーディングをする必要はありません。疲れていたり忙しいときにはトレーディングをしないこと。 – 定期的な日課を構築し、家族、友人、趣味のための時間を作ること。 – トレーディングプロセスを楽しみ、結果を心配しないこと。 ProTraderJapanでのジムやプロップハウスのオープンを記念したイベントを無料で開催します。 以前、毎週(水)の夜に好評だったライブトレーディングセミナーも7月から復活させます。 第1回目は下記の日程になります。 日付:7月1日(水) 時間:19時30分から21時まで 場所:渋谷の会議室 もし興味がある方は、以下の無料サインアップをしてください。 https://www.protraderjapan.com/freelivetradeseminar/
この記事では、トレーディングの性格に合わせて最適なトレーディングストラテジーを構築する方法についてお話します。収益性の高いストラテジーを使う場合において自分の性格と一致しない場合は、利益を生み出すことが大変難しくなります。例えば、一週間以上にわたってポジションを保有する、収益性の高いトレンド追従型のストラテジーを開発したと仮定します。ご自身の性格が長い期間のリスクを取ることについて許容できない場合には、ストラテジーが出すシグナルよりも先にポジションを手仕舞うこととなり、結果的に利益を上げることができなくなります。 典型的なトレーダーがストラテジーを構築するアウトラインを以下に示します。 1. 大きな利益が得られそうなストラテジーをオンラインまたは本の中で見つけます。 2. ストラテジーを試してみますが、適切に実行されず損失を被るか、正しく実行したとしてもストラテジーが機能せず、損失を被ります。 3. トレーディングの資金と自信を大量に失います。 4. 退場させられるまで手順1〜3を繰り返します。 次に、プロがストラテジーを構築するアウトラインを以下に示します。 1. マーケットを研究し、理解をした上でトレーディングのアイデアを見つけます。 2. ストラテジーを試しますが、検証後にお金を稼げないストラテジーであることがわかります。 3. 収益性を高めるため、ストラテジーを変更及び調整します。 4. 少額のお金を失いますが、実市場にてトレーディングそのものを学習します。 5. 一貫してお金を稼ぐまで、手順3と4を繰り返します。 それでは、様々なトレーダーの性格について簡単なアウトラインを見てみましょう。 迅速な意思決定者 速い意思決定の資質には、高いレベルの裁量と規則性を持ったトレーディングストラテジーが当てはまります。この個性は、一時間以内に多くのトレードを行うスキャルピングに向いています。大変スリルがあって楽しいものですが、間違いをすぐに受け入れられない場合や高いプレッシャーの下で悪戦苦闘する人には大きなリスクが伴います。 遅い意思決定者 遅い意思決定の資質には、分析と準備を入念にするトレーディングストラテジーが当てはまります。デイトレードにおいて、遅い意思決定者は、利益を得るため一回の取引を一日中待つこともあります。この個性は、市場分析に時間を費やし、潜在的な市場の動きに備えて、売買の機会を伺います。 リスク選好型の性格 リスク選好型は、一日の内で最もアクティブな時間帯を好みます。例えば、東京の午前9時での日経平均先物や、欧州オープン時(東京時間午後)のEUR / USDを狙います。自分の空き時間では、エキサイティングなスポーツに従事することもあり、新たな挑戦を探しています。このタイプのトレーダーは、市場の激しい値動きを見ると意欲が増し、トレーディングに対する正しい準備と集中といったモチベーションにつながります。 リスク回避的な性格 リスク回避的なトレーダーは対照的で、意思決定を行うには時間がかかります。激しい値動きを見るとあまりに危険だと察知し、ハイプレッシャーの下でトレーディングストラテジーを実行するのに躊躇します。このタイプは、時間が許す限り平和と静けさを楽しめる趣味に惹かれます。リスク回避的なトレーダーは激しいマーケットではないものの収益機会が存在する時間帯を見つけることで利益を上げることができます。損失をコントロールすることが一貫性を持って収益を上げるカギであり、退屈に耐えられる忍耐とリスク回避的な行動がストラテジーを成功に導けることになるのかもしれません。 忍耐強い性格 異なるストラテジーは異なるポジション保有期間となります。自分が選択したストラテジーに我慢して従うことができるというのは大変重要です。例えば、トレンドフォロー型のストラテジーを使用している場合、5回連続して負ける可能性がありますが、1回の大きな利益がすべての損失を帳消しにすることもありえます。忍耐強い性格は、長いポジション保有期間を必要とするシステムを実行することに効力を発揮し、このような条件の下で大いに利益を上げるのに向いています。性格に合う正しいマーケットで正しい時間帯を選択することがカギとなります。値動きは遅いが着実にトレンドを形成するマーケットを見つけることが、今後のトレーディングのパフォーマンスに大きな違いを生むことになるでしょう。 短気な性格 反対に、短気な性格には、リバーサルストラテジーのような高勝率ストラテジーを使うことに向いています。短気な性格は、長期に渡って静かなマーケットにフォーカスすることは大変難しく、集中力を欠くことにつながります。この種の性格は、活況なマーケットが最適であり、マーケットのオープン時やクローズ時にその才能を如何なく発揮します。 性格に準じてストラテジーを調整すること 個性に合わせてトレーディングシステムを評価する様々な方法を説明いたします。デモトレーディングで異なるストラテジーを試し、トレーディング成績を記録しておくと、すぐに性格に合った最良のストラテジーを発見することができます。結果を見直し、改善する方法を探し続けるプロセスは、最高のトレーダーであれば全員やっていることです。 ポジション保有期間 ポジションをどのくらいの期間保有することができるかを理解することは非常に有効です。ポジションを長く保有するに従い、潜在的な間違いの危険性が増すということも考えられます。デイトレードにおいて、含み益のあるポジションが損失を抱える前にポジションを切るといった保有期間をなるべく減らすことで、大きな損失を被る確率を減らします。私たちは、ストラテジーを実行させる上で、正しいポジション保有期間のバランスを取る必要があります。そうすることにより、次のチャンスが巡ってくるのです。 勝率とリスクに見合った対価(リスク・リワードレシオ) 異なるストラテジーが異なる勝率とリスク・リワードレシオを持っていることを理解することは、個性に合った最良のストラテジーを選択することを可能にします。例えば、リバーサルストラテジーのリスク・リワードレシオが1:1の勝率70%は、短気な性格の人に向いています。一方で、忍耐強い性格の人にはリスク・リワードレシオが3:1の勝率33%のストラテジーを稼働することに向いています。 1回の取引あたりのリスク リバーサルストラテジーは小さい利益の割に1回の取引あたりのリスクが大きく、リスク選好型のトレーダーがこのストラテジーを好みます。一方で、トレンドフォロー型のスト
トレーディング・パターンの見分け方 トレーディングでお金を稼ぐためのカギは、マーケットにおいてパターンを見つけることです。多くの人は、トレーディングの最も重要な部分が、将来を予測すること、特別なインディケーターを使うこと、またはインディケーターを組み合わせることと考えています。これは完璧なトレーディングシステムを探るといった終わりのない探求でもあり、ついに勝てるシステムを発見した!と思った時にはマーケットそのものが変化してしまっていたといった類のものなのです。事実、収益性の高いトレーダーの何人かは、インディケーターを使用しておらず、特別なニュースが出た時にはトレーディングを回避しています。 この記事では、一連のパターンとして、従来のトレーディングの見解とは異なったマーケットの捉え方をご紹介いたします。従来のトレーディングの見解では、マーケットでトレーディングを実行するシグナルとしてはあまりに遅いテクニカル分析の指標に頼ることが多いようです。一貫性を伴う収益性のカギは、テクニカル分析の指標に従うということではなく、よく知っているマーケットでのパターン認識とそのパターンに反応するための準備です。 パターンの例は、東京時間帯に上昇すると欧州時間帯には上昇し続けることがあるといったものです。大きなニュースが出ない限りにおいて日経が日中にトレンドを伴って動いた場合には、最近特にこの傾向は顕著に出ています。以下の60分足のチャートをよく見てみると、最近は日中でその傾向があることがはっきりと確認できます。 より密接にパターンを分析するために、Excelのようなツールを使うことができます。以下の表では、過去20日間の内、65%が東京時間帯と同じ方向にマーケットが動くことを示しています。この情報は、トレーディング戦略の基礎を形成する上で非常に強力なものとなり、タイミングを計るためにニュース、市場センチメント、移動平均線といったパターン解析を組み合わせることができます。 多くのプロは、ニュース発表時のリスクを回避し、代わりに人間の行動パターンを探しています。パターンを発見するために、トレーダーはじっくりマーケットを観察し、他のトレーダーと議論をし、過去データで様々なパターンのテストを行います。プロは、特定のマーケットにおいて、一日の特定の時間にフォーカスすることでそのエキスパートとなります。(フォーカスする力についての詳細はこちらをクリックして下さい。) マーケットを常に観察することで、脳が自動的にそのパターンを覚えることとなり、過去データで様々なパターンをテストするときにその認識が鮮やかに蘇ります。同じ市場でのトレーダーとマーケットについて議論をし、自分たちのノートを比較することで、ポテンシャルを秘めた有効なトレーディング・パターンの新しいアイデアを得ることができます。 すべてのマーケットが異なるパターンを形成していることを理解することが重要ですので、ドル/円でうまく機能するかもしれないパターンがユーロ/ドルではうまく動かないこともあります。また、すべてのパターンがいつまでも同じように機能するとは限りません。柔軟に対応し、マーケットにストラテジーを適応する準備を心掛けることが必要です。 私はこの記事で、トレーディング・パターンの見分け方について理解を深めることでトレーディングが改善し、皆様がプロのようにトレーディングをスタートできることを心より願っています。
この記事では、予想が当たった時には多くのお金を手にすることができ、予想が外れたときには少しのお金の損で済むかもしれないといった、初心者トレーダーが陥りがちである大きな過ちを克服する方法を紹介いたします。多くの人々が、トレーディングとは将来を予測することであり、そのことで夢のような生活と富を得ることができると考えています。事実、トレーディングの最も重要な要素は、強力なマネーマネジメントスキルを必要としています。プロのトレーダーとアマチュアの主な違いは、マーケットが正しいか否かではなく、むしろ利益と損失をどのように取り扱うかです。 プロのトレーダーは、将来はほとんど予想不可能であり、予測することが大変難しいことを実感しています。なので、正しい行動を取った時にいくら儲かるのか、あるいは間違った行動を取った時にどのくらい損をするのかといったことが定量的に把握できるよう集中します。トレーディングそのものを可視化する上で重要なことは、トレーディングで100%の利益を期待することよりも利益と損失についての確率を見ることです。トレーダーは、50%未満の勝率であっても、正しいマネーマネジメントにより大きな利益を上げることができるのです。 以下のリストは、含み益のあるポジションを長く持ち、含み損のあるポジションを素早く切ることについての制限を排除するヒントとなります。 1.完璧なトレーディングのようなものはありません。 トレーディングに関して負けられないといった考えに至ることは、損失を抱えることを期待していないことと同じであり、確定損失を出すことが大変難しくなってしまいます。思考を巡らせる上でのよい方法は、すべてのトレーディングは同じものであり、1回のトレーディングは、単に多くのトレーディングの中の1つとして考えることです。これは含み損のあるポジションを素早く切ることにつながり、結果として別の新たな収益機会を見つけることができるようになります。 2.システムの勝率と潜在的な連勝連敗回数を理解する。 長期的な結果を見ることは大変重要です。1回の取引、1日、1週間、1ヵ月のトレーディングの結果はかなりランダムです。60%の勝利でさえ6%の確率で3回連続の負けが起こりうるのです。トレーディングのカギとなる部分は、トレーディングに入る前に利食い及び損失の目標を設定し、正当な理由がない限りその注文を変更しないことです。今般のトレーディングプラットフォームで注文を変更することは非常に簡単です。一旦ロスカットを1ポイント低くすれば、更に下へ下へと移動する癖がついてしまいます。当初のロスカットが5ポイントであっても実は20ポイント下にロスカットを置いてしまっていたということにつながってしまうのです。 3.トレーディングの記録を残すこと。 スプレッドシートやノートを使うことにより、事後に検討することに加え、その結果に基づきルールに従うことができたのかどうかというシミュレーションを実行することができます。トレーディングシステムは、100ポイントの利食いと50ポイントのストップロスを兼ね備えているかもしれないですが、結果は異なっていて、実際には50ポイントの平均利益と100ポイントの平均損失かもしれません。トレーディングの見直しを通じて、お金を毎日儲けるといったことではなく、トレーディングシステムに従うことといったパフォーマンスの目標を設定することができます。 4.分析を簡素化せよ。 多くの初心者のトレーダーは、非常に複雑にマーケットを分析し、いつエントリーを行うべきか、手仕舞いはいつにするべきかといった新しい方法を常に探しています。多くの指標を使ったり、定期的にトレーディング方法を変更したりする問題点は、結局のところ、いつエントリーを行うべきか、手仕舞いはいつにするべきかといったことが複雑になってしまうことです。シンプルでよい方法は、利用する指標を厳選しシンプルに利食いやロスカットを設定することです。シンプルな設定であれば躊躇せずにロスカットで退出できます。多くの指標を漁ってロスカットをしない理由を探さなくて済むのです。 5. 練習せよ。 単調な練習は、最初のターゲットでの利益を保有し、ストップロスの設定レベルでロスカットを実行するスキルを向上させます。トレーディングは非常に簡単な試みのように見えますが、実際にマーケットが動いているときは、事前に設定した水準を守るといったよい意思決定を行うことが難しくなります。最高のトレーダーは、大きなポジションを取引する前にデモ口座上で小さなポジションの取引を行い練習する時間を作ります。そして、大きな利益を獲得するのです。利益目標と妥当なストップロスレベルを待って同じ操作を何度も繰り返すことにより、間違った時に自動的に違和感を持つことにつながるのです。 私はこの記事がトレーディングの結果改善に役立ち、皆さんがプロのトレーダーとして歩むことになることを願っています。
この記事では、金融市場でトレーディングを行う上での、the power of focus(フォーカスする力、照準を定めることにより得られる力)についてご紹介いたします。 私がある銀行でトレーディング業務を始めたとき、最初の2年間は金の先物取引のみを行いました。FXのような他の市場でトレーディングを行うことを許可されたのは、その2年が経過した残りの時間だけでした。トレーディングの世界は非常に競争が激しく、最高のトレーダーのみが生き残ることを許され、そのほんのごく一部のみが素晴らしい利益を得ることができる構造となっています。大きな取引を行う銀行、ヘッジファンド、プロップ・ショップでのトレーダーは短時間かつマーケットのごく一部に照準を定め、各自戦略を駆使することで競合する中でわずかな光明を見出しているのです。マーケットは日々変動し、その競争に打ち勝つ唯一の手段がこの照準を定めることなのです。 的を絞り照準を定めたその瞬間から、取引結果が著しく改善し、さらに重要なこととしてストレスレベルが低下します。トレーディングを長く続ければその分だけ多くの利益が得られると考えしまいますが、トレーディングに関して言えばそれは当てはまらず、過剰売買が大きな損失につながることとなってしまいます。とは言うものの、トレーディングを行う上で最も素晴らしいことの一つは、短期間に大きな利益を作り、自由な時間を楽しむことができることです。トレーディングは、正しい方法でアプローチすれば、対価が大きくかつ賢明なライフスタイルを得ることもできる最もやりがいのある職業なのです。 私は、トレーディングのフォーカス(照準を定めること)についてお話しするとき、以下を推奨しています。 1つから2つの金融商品でのトレーディング 例、USD / JPYやEUR / USD 少数ストラテジーでのトレーディング 例、オープンレンジ・ブレイクアウトやスイングトレード 一日の特定時間のみのトレーディング 例、22時から23時までのトレーディング 多くの初心者のトレーダーは、トレーディング機会が多くあることを楽しくかつエキサイティングなことだと思ってしまいますが、プロは完全に逆の考えを持っています。トレーディングが正常に行われているときは退屈そのものです。興奮を得るための何かを市場に求めている人々は、すぐに大きな損失を出しマーケットから退場させられます。私の目標は、あなたが長期的に利益を上げる手助けをすることであり、照準を定めることによりそれが可能になることを教えることです。 以下は、トレーディングに照準を定めることから得られる利点のリストです。 - あまりに多くの市場でトレーディングを行うことは、正しく分析することや定期的なレビュー及び必要な準備を行うことを困難にします。お金を失った後にマーケットを切り替えようとすることができる一方で、マーケットから一貫した利益を得るために、1つの市場で専門家になることが重要なのです。 1つの市場の専門家になることにより直感が増し、他のトレーダーよりも早く市場のパターンを見出せるのです。 - トレーディングの時間が減ることで、ストレスレベルが低下し、トレーディング・システムの適切な実行が可能となります。取引ミスの主な原因の一つは、疲れていることそのものであり、市場の動きに反応する準備ができていないときです。我々は、取引時間の100%をベースにトレーディングを実行しようとしているわけですが、疲れているときに実行することは困難なのです。 - 短いトレーディング期間に焦点を当てることで、トレーディングについてじっくり考えることができ、市場の理解を高めることで大きな違いを生むことが可能となります。長い期間にわたって一日の同じ時間を見ていることで脳はそのパターンを覚え、収益性の高いストラテジーを構築することができる知識にアクセスすることができるのです。 - 厳選されたストラテジーに焦点を当てることで、そのストラテジーの長所と短所を理解し、変化する市場にそのストラテジーを適応させることができます。ストラテジーを適応させることはプロのトレーダーが保有する最も重要なスキルの一つです。 今、トレーディングに適用可能であるthe power of focus(フォーカスする力、照準を定めることにより得られる力)について学習しました。よい結果を出せると期待しています。
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