『DVD トレンドフォロー戦略とブッカーバンドの 逆張り手法』 |
著 者 ロブ・ブッカー
監修者 ブラッドリー・フリード
訳 者 スペンサー倫亜
ロブ・ブッカー |
本書は笑いとエンターテインメント性、さらに教育的な要素を交えながら、不安定ながらも高い収益性を期待できる現在のFX市場で資産を増やすには何が必要かを明確に示してくれる。ニューヨークにある法律事務所でせわしなく働く文書管理者兼トレーダーの卵であるベインズ――そんな架空の人物の目線で語られる本書は、一貫性のあるトレード手法をFX市場で実践する方法や財政的に自立したFXトレーダーになる方法を、効果的かつ説得力を持って紹介する。
本書を読んだ読者はだれでも、何らかの形でハリー・ベインズに共感を覚えることだろう。読み進めていくうちに、本書で述べられた教訓をどのように利用すれば高い利益をもたらすトレードができるのか――その手法を学ぶことになる。ベインズは、自分が新人トレーダーであることを早い段階で自覚するが、“新人”などという言葉では彼がどれほどひどいトレーダーだったかを表現することはできない。それでも、ベインズは最初の挫折から立ち直り、師匠であるハーベイ・ウィンクルシュタインという熟練トレーダーの堅実な教えを実践していく。
ベインズの経験を通して、読者は破滅的な損失を回復させる方法、フルタイムのトレーダーに転向する方法、そしてトレードについて家族と語り合う方法を学ぶだろう。また、ベインズの冒険を追っていくことで、チャートの上手な使い方や正しい分析の仕方、さらに効果的にトレードを実行する方法なども知ることができる。そして何よりも、大きな利益を生み出し、それを維持する方法も学ぶことができる。
技術的な要素と啓発的な要素を併せ持った本書は、ほかに類を見ないFXトレードの手引書であり、この分野で成功するための確かな足がかりを読者に提供してくれる。実践のトレードと苦労を重ねることで得た知恵がたっぷりと詰まっている本書は、トレード文学の金字塔になるに違いない!
■本書に寄せられた賛辞
「ブッカーはまたしてもやってくれた。本書は、とても読みやすく、独特で、そしてなんと言ってもものすごく面白い! トレードではよくやってしまう失敗の避け方を、最高に笑える手法で教えてくれている。本書はトレーディングの実用書を読み飽きてしまった読者にぴったりの本だろう。すべてのトレーダーに本書を強く薦めたい。この本を読めば自分自身についても学ぶことができるだろう」
――キャシー・リーエン(『FXトレーディング』『FXの小鬼たち』著者)
「本書は、FX市場でトレードをしたことのある人、またはトレードをしようと考えている人の必読書である。ロブ・ブッカーは長年蓄えてきた市場に関する自身の知識を、独特な手法でためになる楽しい読み物に変えている。数ある私のトレード本のなかでも、本書は崇拝に値する名著だ!」
――H・ジャック・ブルージャン(ブルーワー・インベストメント・グループの社長)「素晴らしい本だ! トレードと人生について書かれたこの寓話からは、ブッカーのユーモアと人間性が満ちあふれている。英知と機知が詰まった本書は、まるで学習という名の山と谷を走り抜ける楽しいジェットコースターのようで、数多くの貴重な教訓を教えてくれる」
――エド・ポンシー(FXEducator.com の代表取締役)「ハリー・ベインズというごくごく普通の人物を描いたこの物語は、トレード本の傑作として語りつがれるに違いない。本書は今まで語られることのなかったトレードの側面もさることながら、戦略や手法などを勉強するよりも前に知っておくべき基本的な要素を示している。聖杯を探し求める旅は、自分の心から始まり、自分の心に再びたどり着いて終わる。この冒険には信憑性と現実味があり、ブッカーを信じる読者はきっと最後に報われることになるだろう。トレーディングに関する心理や知見について読むことがこれほど楽しいとはそうあることではない。本当に珍しい!」
――ラヒー・ホーナー(『フォレックス・トレーディング・フォー・マキシマム・プロフィット』『サーティー・デイズ・オブ・トレーディング』の著者)「洞察と笑いに富んだ数々の場面を通して、ロブ・ブッカーはなかなか知ることのできないFX市場の真実を新米トレーダーと熟練トレーダーのどちらにも教えてくれる。世界で最も大きく、かつ競争の激しい金融市場の深い谷底を生き抜いてきた男が描くFXトレードの必読書と言えよう」
――ボリス・シュロスバーグ(『FXの小鬼たち』や『テクニカル・アナリシス・オブ・ザ・カレンシー・マーケット』の著者、フォレックス・キャピタル・マーケッツ・LLCの上級FX戦略者)
・ホームページ https://www.robbooker.co.jp/top.html (日本語) https://www.robbooker.com/ (英語)
・eメールアドレス [email protected]
監修者まえがき
序文
まえがき
謝辞
はじめに第1章 びっくりするような大きな利益を求めて
第2章 明るい未来
第3章 31階への旅
第4章 明るい2つの会話
第5章 教訓を学ぶ
第6章 悪い展開
第7章 悪夢から目覚める努力
第8章 チャーリー・フランク、USナショナルバンクへ行く
第9章 新しい人生設計
第10章 チャーリー・フランク、師匠に出会う
第11章 すべてを白状する
第12章 物事は見かけによらない
第13章 ジョージ・シスラーの過去
第14章 振り出しに戻る
第15章 ウィンクルシュタインとの朝食
第16章 すべての始まりに戻る
第17章 検証
第18章 宿題
第19章 チーム・ベインズ始動
第20章 研究結果の報告
第21章 実践再び
第22章 31階へ戻る
第23章 ツケの清算
エピローグ
私は早速、『Adventures of a Currency Trader』を購入しました。そしてページを開いて読み始めてすぐに、私はハリー・ベインズの世界に一気に引き込まれ、トレードで生計を立てるというハリーの挑戦と成功までの冒険の旅へと出発しました。
本書のなかのハリーに自分が重なり、私が実際のトレードでした失敗とまったく同じ失敗をハリーがしていることに驚きました。この本を読むことで、トレードとは一体何なのか、またトレーダーとして成功するためには何が必要なのかについての真実を垣間見ることができました。
そして何よりも、この本は、私がロブ・ブッカーの生徒となってロブの教えを学ぶという決断をするきっかけとなったものです。その数年後には、ロブのユニークな手法とテクニックを日本のトレーダーたちに紹介するという目的のため、ロブと一緒に Rob Booker Japan(https://www.robbooker.co.jp)を設立するに至ったのでした。
みなさんがこの本を読んで、私が初めてこの本を手に取ったときと同じような感激を体験していただけることを、そしてハリー・ベインズとハーベイ・ウィンケルシュタインと一緒に、トレーディングにおいてさらに高い次元へと到達するために必要なことをみなさん自身が発見できることを心から願っています。
ハッピートレーディング!
ブラッドリー・フリード
「9割のトレーダーが最初の1年以内に破産する」という古くからある統計は――そう、数字に多少のずれはあるにせよ、まだ生きている。だがロブ・ブッカーは自身の使命として、必ずしもそうならないことを証明してきた。彼は世界中に見習いトレーダーのネットワークを築き、集中力と規律さえあれば成功するトレーダーになれるということを教えてきた。システム自体は二束三文でも(なかには3000ドルするものもあるが)、雑念を取り払うことのできる規律あるトレーダーだけがシステムを使ってお金を稼げるようになるのだ。
トレードで生計を立てる方法や、トレードを通して自由を手に入れる方法を教える本、講座、講義、セミナー、オンラインセミナーなどが市場にはあふれかえっている。問題は、そういったものを提供している専門家たちがみんな躍起になって自分の方法こそが最高で、おそらく唯一有効なトレードシステムだと証明しようといる点だ。ロブは「トレードという難題を解く最も重要な鍵はシステムにあらず」ということを教えてくれる。最も重要な鍵は、自分が何を探しているのかを明確に理解し、それが現れるまで我慢強く待ち(あるいはイラ立ちながら待ち――実際に待ちさえすればどちらでもいい)、そしてそれに飛びつく能力である。そしてこれを何度も繰り返し行う能力である。
トレードは退屈でちゃぶつくことがある。だがトレードとはお金を稼ぐことであって、楽しむことではない。またトレードとはお金を稼ぐことであって、正しくあろうとしたり賢くあることではない。さらに、トレードとは取引をすることですらないのだ。トレードとは、われわれが望む自由を買うためにお金を稼ぐことにすぎない。この自由を手に入れて初めて、楽しみが生まれる。自由は結果として手に入るものだ。努力、規律、集中力――これらはすべて手段である。下手で使い古された決まり文句のように聞こえるが、それが真実であることに変わりはない。その真実を見失い、自分が天才トレーダーかのような気になり始めると、人は失敗してしまう。まるで、金脈のほんの一歩手前で掘るのをあきらめてしまう金鉱採掘者の物語のように、大勢の人が途中であきらめてしまうのだ。
ロブにはこれまでいろいろと助けられてきたが、そのなかでも特に大切なことがある。それは、私が損失を出して財政的にトレード以外のことをしなければいけなくなりそうだったとき、私があきらめないように助けてくれたことだ。彼のおかげで私は立ち直り、成功するトレーダーになるという強い姿勢を再認識し、そして長い道のりで成功するための土台を築いて再出発できた(感謝しているぞ、ロブ)。
本書のなかでロブは、トレーダー人生の浮き沈み、われわれが望む自由を得るために多くの者が直面する葛藤、そしてついには成功するという開放感を、ハリー・ベインズの物語を通して探っていく。 本書は一風変わった形式で書かれているが、考えさせられる深いテーマをトレーダーに示してくれる――トレードの基準となる土台と、だれもが共感できる手本というものを。
2006年8月 南太平洋にて
マクスウェル・フォックス(為替トレーダー)
今あなたが手に取っているこの物語は、ハリーの視点で語られている――彼はすべてのトレーダーの象徴だ。ハリーのなかには、私たち全員がそれぞれ少しずつ住んでいる。物語を読み進めていくうちに、あなたは、ハリーが彼の友人や指導者のそばで世界屈指のトレーダーたちから学んでいく姿を見ることになる。
ハリーのことが分かってくると、彼に好感を持つようになるだろう。彼は大金を持ってトレードを始めるわけではない。そして自身の能力を超えた野望を抱いている。彼の経験を知ることで、人がどのような状態でトレード生活を始めるかがよく理解できる――それは不安、興奮、未熟、未完成といったものだ。彼の財政状態、本業、新人トレーダーとしての生活、そして周りの人々との関係は、昔の私のものとよく似ている。もしかすると今のあなたにも似ているかもしれない。彼が直面する問題や壁を見ているうちに、あなたも自分が今直面している困難について考えるかもしれない。だが彼は、たとえどんな壁にぶつかろうともトレーダーになることを固く決意している。
世界一控えめな人だって偉大なトレーダーになれる。三流トレーダーだって一流になれる。借金持ちだって経済的に自立できる。
ハリーは早い段階で自分が初心者トレーダーであることを認めるが、ここでそう言ったところで彼がどれほどひどいトレーダーかは読者に伝わらないだろう。彼は、私が今まで知るなかで最悪のトレーダーだ。だが彼はウォール街の路肩から立ち上がり、彼を指導することに同意したある熟練トレーダーの賢明な助言を実行し始める。私たちは、その様子をハリーのかたわらで見守っていく。ハリーの経験を通して、あなたは壊滅的な損失から立ち直る方法、フルタイムトレーダーとして独立する方法、そして家族に自分のしていることを話して理解してもらう方法を学ぶだろう。だがそれだけではない。
ハリーの指導者の最高の生徒と最悪の生徒がそれぞれどのようにしてチャートを見てし、分析を行い、トレードをするかを、あなたはハリーと一緒に学ぶんでいく。さらに、どのようにしてハリーが最終的に同様のテクニックを使い、勝てるトレーダーになって経済的自立を果たしていくかも学べる。そして何よりも重要なのは、彼がどのようにその利益を上げたかだけではなく、どのようにその利益を維持することができたかも学べるということである。
さらに2点、強調しておきたい――あなた自身の姿と重なって見えることが多少あるかもしれないが、この本の登場人物はすべて架空の存在である。ハリーと彼の指導者や仲間たち、そしてこの本に関するその他の情報は、ハリーのウエブサイト www.HarryBanes.com でご覧いただける。
それではハリーとの冒険の旅へとあなたをご招待しよう。
さあ読んでください。
2006年12月 ウェストバージニア州ホイーリングにて
ロブ・ブッカー
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