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あえて1日30分!
著者は大手上場企業に勤めながらタスクマスターとして充実した人生を送っている。仕事はもちろん執筆業、セミナー講師、そして趣味も家族との時間も、すべてを楽しんでいるのだ。そんな著者だが、以前は目の前の業務に追われ、片付かない分は残業をし、そのあとは同じく激務に追われている同僚と酒を飲んで1日を終える。そんな惰性ともいえる日々に陥っていた。だがある日、一念発起し「残業をしない」という観点から業務を見直していった。
介護や育児など時短勤務をしている人たちのように、終業後つまり残業となる余剰時間をもたないと決意。これは、仕事を作業単位から時間単位での管理への切り替えでもあった。具体的に日々の業務時間の統計を取ってみたところ、クライアントや部下からの突発的な依頼やメールチェックなどのルーティンワークを除くと1日平均4時間弱しか使える時間がないことに気づいた。本当の持ち時間が想定以上に少ないのに、そこに8時間分の仕事を予定しても終わるはずがない。これまでスケジュール管理や仕事術の本を読破しても残業が減らなかった理由がここにあった。
そこから試行錯誤して、たどり着いたのが本書のテーマである「30分仕事術」である。有名な30分でのタスク管理に「ポモドーロ・テクニック」がある。これは、25分間の作業と5分間の休憩を1セットでくりかえすものだ。だが、本書の仕事術はひとつの仕事に1日にあえて30分しか取り組まない。さらに言えば30分の時間を「ただ」費やすという点である。そんなの現実的ではないと思うことだろう。だがその方法は本書で具体的に解説している。実際にいまではセミナーやスクーリングを通して多くの受講生が残業なしの人生を謳歌しているのだ。
ただし、実践するにはあなたの仕事への考え方を変えなくてはならない。旧態依然の社会にのまれてしまっている人ほど、取り組みがいがあるはずだ。AIの登場でより業務スピードが早まったいま、副業や勉強に時間を取るためにも本書での生活を手に入れよう。
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