■サヤ棒グラフについて
※一日のサヤ関係を図示すると左図のようになり、それを1本のグラフであらわしたのが右の3番限固定階段式サヤ棒グラフです。1日1本のサヤグラフがかけるというわけです。
※ブロック(正式名;スプレッドブロック)の参考図書: 『サヤ取り入門』
このサヤ棒グラフから、Aから拡大してBで7本目だなとか、今度は、縮小を始めて現在(C)は6本目だなとかみるだけでもかなり有効なのです。玉を一部手仕舞ったり、ツナギ、ためし玉を入れ始めるのでも、サヤが縮小(拡大)し始めて7本目近辺のストップ安(高)などをみて、目先ポジション変化させるのはひとつのセオリーです。
■サヤの関係をグラフ化して何が分かるのか
グラフから何が分かるか、サヤ資料があるとどう便利なのか軽く解説してみましょう。
前にいくほど高いサヤ状態のことを順ザヤといいます。01月限と02月限、02月限と03月限をみると若干逆ザヤですが、概ね順ザヤになっています。その中で特に『上に凸(丸い弓型)』の順ザヤと『下に凸(丸い弓型)』の順ザヤの違いがあることに気をつけて下さい。
■期近になるにつれズルズル下がっている型
の順ザヤの場合;
相場としては下げ途中、もしくは底値形成圏であり、サヤ取りで期近に買いがある場合、増し玉不可、損切りが正解のパターンです。しかし、サヤ取りと同時に片張りで売っている人は悠然と構えていてよいパターンでもあります。
何故なら、サヤすべりが起きるのなら、相場全体としても下げ基調であり、片張りの売り玉に利がのってきます。そして、サヤすべりが終わり、秋の底のサヤづまり現象がおきると売り玉はそれ以上儲からなくなりますが、サヤ取りのポジションが儲かってくるのです。どう転んでもプラスにしてやろうと企む訳です。
※サヤ取りだけの人の注意点としては、期近が下がって拡がった場合にはおいしいのではなく、要注意ということです。
■期先が伸びてる型の順ザヤの場合;
期先が伸びてサヤが拡大したのならサヤの縮小を狙うポジションがおいしいというわけです。
同じ順ザヤでも内容が変化してきますのでよく吟味して下さい。