A5判 ソフトカバー 448頁/定価 本体2,800円+税/2004年5月27日発売
ISBN4-7759-7035-6 C2033
著者 ウィリアム・ボナー、アディソン・ウィギン
訳者 鈴木敏昭
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■立ち読みコーナー 1章まるごと立ち読みできます(テキストは再校時のものです)
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日本では人口の老齢化と、記録ずくめの金融バブルへの構造的反動のせいで、10年
以上にわたって「穏やかな恐慌」が続いている。独自の投資理論家ビル・ボナーとア
ディソン・ウィギンによれば、アメリカの経済状態は日本の状況を再現しつつある。
アメリカの沈滞が長引くにつれて、その原因、その今後、そして自分の投資を守る ための手段に対する投資家の関心が高まってきている。本書には、最近の危なっかし い投資状況のなかで、読者が自分の投資の将来をとらえ直す手掛かりがあふれてい る。投資の全体的見取り図を描いた本書の内容は挑発的で新鮮である。本書はごく単 純なひとつの前提から出発する。それは、投資にとっては――ほかの大半の投資書の 言うこととは違って――生の経済データや新しい統計数字よりも、昔ながらの法則や 比喩や経験のほうが大事だというものである。そして、それは歴史が証明していると 言う。
比喩(とその背後にある基本原理)を重視する独創的なアプローチをとる本書は、過去の軍事・社会・政治の重大事件を取り上げて歴史のうねりを描き出す。そしてさらに歩を進めて、最近の経済不安に立ち向かうのに、そうした歴史の手本がおおいに有効であることを強調する。
地に足の着いた知恵と、心に染みとおる教訓に満ちた本書は、次のようなさまざまな問いに答えてくれる。
「なんという新鮮な驚き! 一気に読み終わって、おおいに堪能した。本書には、比喩、逸話、歴史的事件、投資の原則、ジョージ・ギルダーのような投資の道化師に対する注意、金融状況の比較などがあふれている。投資書として実に読みやすく、投資の視野を広げてくれるだけでなく、あなたを笑わせて、しばらくの間、心ゆくまで楽しませてくれる」――マーク・ファーバー博士(ベストセラー『トゥモローズゴールド』の著者)
「最後の審判の日を自分の目で見たいと思う者はいない。だが、本で読んでだれもが知っておくべきものだ。少なくともボナーとウィギンの手になる本であれば。2人は金融崩壊の暗い未来を語りながら、私たちを楽しませてくれる。その語り口は厳しいというよりも、皮肉たっぷりである。本書はきらめくようなセックスや素晴らしい光景と同じように味わい深く、堪能できる。しかし、手遅れになる前に読まなくては」――ジェームス・デール・デイビッドソン(『グレイト・レコニング』『ソブリン・インディビジュアル』の著者)
「混乱の過去と不確実な未来への強烈で鋭い切り込みは類書をしのぐ。本書の一節一節が新しい知識の源となり、読者の投資の夢に何が起こったかを丁寧に教えてくれる。そうして、読者はこの先に待っていそうな新たな混乱に十分対処できるようになる」――マーティン・D・ワイス(ベストセラー『クラッシュ・プロフット』の著者)
「本書の各ページにはあふれんばかりの思考力が詰め込まれており、それを説明し、要約するのは至難の業である。本書では、世の中が動く仕組みについての間違った説がきわめて鮮やかに解説されているが、それをもとにして読者はたぶん正しい説を思い描けるようになる。著者は、市場は機械的なものではなく、善悪の判断がからむと述べている。また、日本のバブル崩壊後の10年は、主な経済理論が誤っていたことのあかしであり、いずれ西洋も同じ道をたどると言う。さらに、このことが現代史の転換点になると主張しているが、それは正しく、私も同感である。本書はそのときの対処法を見つけだす大きな助けとなる。一読に値する」――ハリー・D・シュルツ(『インテーナショナル・ハリー・シュルツ・レター』の編集者)
「ボナーの著作を読むと、私はときどきレンブラントの絵を見るペンキ屋のような気分になる。それほどに素晴らしいのだ。本書は間違いなく考える材料を与えてくれる。なぜブームのあとに破綻が来るのか、そして、どうすればそこから利益を上げることができるのか。こうしたことを知る手掛かりが散りばめられている。本書を読めば、世界をとらえる新しい目が開かれ、今まで以上の投資家になることができる。そのうえ、めったにないほど楽しませてくれる本でもある」――ジョン・モールディン(ミレミアム・ウエーブ・アドバイザー社、『ソート・フロム・ザ・フロントライン』の編集者)
「本書の読者は、時の流れを上ったり下ったりし、あちこちの理論の小道に入り込み、しょっちゅう歴史的誤りの悲しい泥にまみれる。すべての歴史ですべての人々が抱いた希望と夢、欲求と欲望はたいてい悲惨な結末に終わる。それらは全部ひとつに溶けて偉大な統一理論となるのだが、それははっきりと定義することも説明することも難しい。しかし、最後の章の、最後のページの、最後の文を読むまでに、読者は確かに本書が注目に値すると納得する」――リチャード・ドーティ(『モガンボ・グル・エコノミック・ニュースレター』の編集者)
著者紹介
ウィリアム・ボナー(William Bonner)
全米有数の金融ニューレター会社、アゴラ・パブリッシング社の会長兼CEOである。バルチモアに本社を置くアゴラ社は現在、ロンドン、パリ、アイルランド、ボン、ヨハネスブルクに海外支店を設置している。ボナー氏はまた、eメールを使った逆張り志向の金融ニュースレター(http://www.dailyreckoning.com/)、デイリー・レコニングの創設者でもある。このニュースレターは現時点でアメリカとイギリスに50万人を超す読者を持ち、毎日ドイツ語とフランス語に翻訳されている。また、マネー誌など主力メディアからも称賛を浴びている。
アディソン・ウィギン(Addison Wiggin)
デイリー・レコニングの編集長で、ストラテジック・インベストメントへの寄稿者であるウィギン氏は、逆張り志向の投資分析の週刊ダイジェストであるデイリー・レコニングの週刊版(http://wwwdailyreckoning.com/)を書いている。この仕事に就く前には、ワシントンにあるケイトー研究所に勤務していた。哲学修士の学位をニューメキシコ州サンタフェにあるセントジョンズ・カレッジから授与されている。
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