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マンガ 三猿金泉秘録 本間宗久にも影響を与えた相場奥義
著者:広岡球志 原文:牛田権三郎
定価 本体700円+税 文庫判 224頁 2010年2月13日発売予定 ISBN 978-4-7759-3076-2 C0133
相場高騰のなか、大勢が買いに向かうときにこそ、ひそかに売りの兆しを探る。人々が弱気になっているときこそ強気に挑む。つまり、陽の中には陰の影が、陰の中には陽の影が必ず生じるという陰陽の教えが本書原典の根底にある。
単純にも見えるこの規律を守るのはなかなか難しい。なぜなら人間には感情があるからだ。しかし、市場も相場での価格も、そもそもが人間の作り出したもの。ならば、人間心理に長けることこそが成功へのカギとなる。
「米安く人気も弱く我もまた、売りたきときは米の買い旬」 「野も山も皆一面に弱気なら、あほうになって米を買うべし」
牛田翁は、多勢のあとをついても大きな成功を手にすることができないと著している。しかし、ただ闇雲に人の逆を行くわけではない。資金管理はしっかり行ったうえで、相場を見ながら仕掛けていくことの重要性もしっかりと説いているのだ。
「備えなき商いならばいつにても、損得なしに商い禁制」 「買い米を一度に買うは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」
仕掛け・仕切りのタイミング、資金管理、心理的規律など、いまの時代でももちろん重要事項だ。そしてそれらについて諭した本書の教えは、時の試練を耐え抜いた重みがあると言えるだろう。
※本書は『マンガ 三猿金泉秘録』を再編集し、文庫化したものです。
三猿金泉秘録原典 文庫付録
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