困難・苛立ち 欲求不満を感じ、子どもを叱る それで事態は好転しない 思いどおりにならなくっていい 失敗や過ちから学んでいこう!
親として子どもと関わるときには、寛容で思いやりのある態度を示し、忍耐強い姿を見せようと奮闘する。しかし、完璧な親などいない。疲れていたり、ストレスを抱えているときは、イライラが募って、怒鳴ったり意地悪な態度をとったりして、あなたの理想とは違う反応をしてしまうことがある。でも、それはあなただけではない。だれもが親としての反応の仕方を、自分の親から学び、それが根深く染みついているのだ。
では、どうすればこの連鎖を断ち切って、自分がなりたい親になれるのだろうか。まずは完璧主義を変えよう。過ちを犯してしまったら、それをきっかけに学び、変わるのだ。そして、お手本になろう。子どもは親の言うことを聞くのは苦手だが、親のまねをするのはとても上手だ。だから、子どもにこうあってほしいと期待する態度で、親自身が子どもに接する必要がある。
本書は2部に分かれている。前半では、子どもがひどいかんしゃくを起こしているときでも、ストレス反応をなだめる方法を説明し、自分でできる基本的なマインドフルネスの実践的なスキルを数多く紹介している。後半では、コミュニケーションの技術を磨き、お互いを尊重しあい穏やかな家庭を営む方法について述べている。 親が根気強く思いやりを持って接した子どもは、思いやりのある態度を身につける。つまり、あなたがマインドフルネスを実践し、結びつきの強い親子関係を育んでいけば、あなたの子どもや家族だけでなく、あとに続く世代にわたって、どこまでもポジティブな影響を与えることができるのだ。
本書をただ読んで理解するだけでなく、生活の中で実感し、エクササイズに取り組んでほしい。時間をかけて少しずつ変えていくことを目指そう。あなたの努力は、もっとも大切な存在であるあなたの子どもにとって、世界を一変させるだけの力になりうるのだ。
原題 Raising Good Humans: A Mindful Guide to Breaking the Cycle of Reactive Parenting and Raising Kind, Confident Kids by Hunter Clarke-Fields, MSAE. Foreword by Carla Naumburg, PhD
第1部 反応の連鎖を断ち切ろう
第1章 いつも冷静でいよう 第2章 引き金を取り外そう 第3章 思いやりを持とう―まずは自分を思いやろう 第4章 困難な感情に対処しよう
第2部 思いやりと自信のある子を育てよう
第5章 支え、癒やすために耳を傾けよう 第6章 本音を伝えよう 第7章 気持ちを汲んで問題を解決しよう 第8章 穏やかな家庭を維持しよう
謝辞 出典 参考資料
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