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手法作りに必要な“考え”がわかる データ検証で「成績」を証明 株式投資のテクニカル分析 売買ルール集 ――売買ルールの過去検証から判明した、個人投資家が持つべき正しい戦略
著者 若林良祐 定価 1,800円+税 A5判 226頁 2021年9月発売 ISBN 978-4-7759-9180-0
手法を学ぶ → 資金管理 → 手法の検証(→ 自動売買)
最初は、他人が作った手法を学んで。「どこで買って、どこで売るのか」という話が主体になっていました。
その後、勝ち続けるためには資金管理を学ぶ必要があること、さらには、「学ぼうとしている手法が本当に使えるのか、証明してから使おう」という「検証」の話が登場してくるようになりました。
本書籍は、このうち、「検証」の部分を主に扱っています。
「検証することが大事」だとわかってはいても、実際に検証してみようとすると、細かな知識が必要で、そのハードルは高いです。
そこで本書では、マニアックではない、主なトレードの売買ルールを検証。その結果(利益率ランキングなど)を紹介しています。
「何が良いのかわからない」など、玉石混交の情報の海で溺れている数多くの投資家に対して、「過去データによる検証結果」というひとつの道筋を示すことにしました。
この検証結果をもとにして、2つのことをやっていただきたいと考えています。
ただし、注意点があります。それは、ある条件をもとに「過去」を調べただけにすぎないという事実です。過去検証では成績が良かったとしても、今後もその結果を享受できるかどうかわかりません。だからこそ、パラメータを変更してみるなど、自分なりに調整していくことが大事になります。
その意味では、過去検証で成績の悪い売買ルールであったとしても、条件を変えていけば使える売買ルーになる可能性も十分にある、ということでもあります。
投資に限った話ではありませんが、ノウハウを教わる場合、一般的には“結果を出している人が編み出したやり方”を参考にすることになります。
本書で紹介している売買ルールも例外ではありません。突き詰めていくと“どこぞの誰か”が発見したものです。
学ぶの語源は「真似ぶ」という説もあるように、人の真似から入ること自体は悪いことではありません。
でも、真似だけで満足していては、いずれ頭打ちになる怖れがあります。なぜなら、人はそれぞれ、思考も、好みも、性格も違うからです。コピーは、あくまでもコピーです(自分のものではない)。やはり、自分に合った、自分だけのルールを作ることができるのであれば、それにこしたことはありません。
本書では、“そこ”を目指しています。過去検証で実績のある売買ルールを参考にして、「結果の出ているルールに共通している項目は何か」「どういう思想で売買ルールを構築すればよいのか」などを学び、自分専用の手法を、自分の手で作ってほしいと願っています。
そして、そのコンセプトは何かというと、今回の検証結果から判明したことでいえば「●●を何らかの形で定義し、▲▲を探すこと」なのです(※●●と▲▲は本書の中で紹介)。
昨今、株式投資手法の紹介では、特定のテクニカル指標や特定の期間設定に、さも秘訣があるかのように語られるものが多く見られます。もちろん、パラメータを変更することで、成績をいくぶん向上させることは可能かもしれませんが、本質的には、データ的に見れば、特定の指標や期間設定に秘訣など存在しないのです。
どのテクニカル指標を使うのかや、どういうパラメータ設定にするのかが問題ではなく、どういうコンセプトにするのか(どういう状況に注目するのか)について、軸となる考えを作ってください。
第1節 検証を始める前に 第2節 全売買ルールに共通する条件 1)使用するツールについて 2)検証期間 3)総資金 4)対象銘柄 5)最低平均売買代金 6)検証の時間軸と執行タイミング 7)ストップ高・ストップ安銘柄の扱い 8)手数料 9)購入株数の算出 10)仕掛けの優先順位 11)最大仕掛け銘柄数 12)出来高比率による仕掛け株数制限 第3節 運用評価におけるポイント 1)概要レポートによる運用評価 2)成績推移グラフ 3)収益率分布 4)市場別の取引データ 5)曜日別の取引データ(シグナル発生日) 6)業種別の取引データ(業種不明を除く)
※第2節〜第15節まで、「概要」「売買ルール」「検証結果」「考察」で構成
※第2節〜第13節まで、「概要」「売買ルール」「検証結果」「考察」で構成
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