2011年12月発売
ISBN 978-4-7759-4908-5 C0076
定価 本体1,600円+税
A5判 ソフトカバー 224ページ
著者 オラフ・ヴァンクラ博士, ケン・フクス
訳者 ライアン・モリス, 田崎涼子
カジノ界が震撼し、本書にも多大なる影響を与えたソープ博士の名著!
「(『ディーラーをやっつけろ!』出版後)カジノ業界を襲ったパニックに比べれば、まだましだった。早くもカジノは、数千万人の熟練カードカウンターが容赦なきイナゴ群衆の如く襲って来ては、みるみるうちに100ドル札を1枚残らず食い尽くすのではという悪夢を見るようになっていた」――ブライス・カールソン
原書 『Knock-Out Blackjack』 |
数学に基づき開発されたK-Oカウントは、BJでプラスの利益を生み出す性能を誇る。もちろん数学の学位も必要しない。BJの基本戦略を活用しながら、“数字をひとつずつプラス・マイナスしていくだけ”で、ラスベガス、アトランティックシティー、ミシシッピー、リバーボートカジノ、ネイティブアメリカンカジノ、バハマ、クルーズ船など、どこでも使用可能な強力な武器となる!
さあ、リングに上がって技術を磨こう!
本書を読めば、ブラックジャックでカジノを巧みにノックアウトできる能力がしっかりと身につくことだろう。
「この革新的なカードカウンティングシステムはあなたの心をK-Oするに違いない。一度使えば、その衝撃的な使いやすさに驚くだろう!」
――『カジノ・プレイヤー誌』
Blackjack Card Counting Tutorial
with MIT Andy BlochBlackjack Basic Strategy Tutorial
with MIT Andy Bloch
+ Blackjack BonusesAll About Card Counting with
Blackjack Expert Henry Tamburin
News! ベン・アフレックがカードカウンティングでブラックジャック禁止令!?
『アルマゲドン』や『パール・ハーバー』などで知られる俳優のベン・アフレック(Ben Affleck)が
ラスベガスのカジノでカード・カウンティングを使ったところ、あまりの勝率に不審に思った
警備員から「あなたはうますぎる」とブラックジャック禁止令を出されたとのこと。
■目次
訳者まえがき
謝辞
序文第1章 カードカウンティングの古今
第2章 基本戦略
第3章 カードカウンティング入門
第4章 アンバランスK-Oシステム
第5章 K-Oルーキーシステム
第6章 K-Oスマートシステム
第7章 ノックアウトシステム―スマートベット戦略
第8章 収益を最大限に
付録
オラフ・ヴァンクラ(チェコプレイ) |
VS. | ケン・フクス(アンバランスキッド) |
31 | 年齢 | 32 |
190cm | 身長 | 193cm |
93kg | 体重 | 102kg |
114cm | 腕のリーチ | 119cm |
右打ち | 打球 | 右打ち |
サム・アダムズ | お酒 | ミラー・ライト |
右利き | 投球 | 右利き |
左利き | ラクロス | “それってウィスコンシン州の町?” |
無限 | ゴルフのハンディ | 16 |
ビーンタウン | 故郷 | ウィンディシティ |
32 | 勝ち | 135 |
5 | 負け | 12 |
1.5 | 出禁 | 3 |
宇宙物理学者 | 職業 | 電気技師 |
最強貨幣収集家 | “お仕事” | 心霊テレフォンカウンセラー |
サンタクララ大学電気工学学士号 | 学歴 | マルケッテ大学電気工学学士号 |
ジョンスホプキンス大学 | 修士課程 | イリノイ工科大学電気工学修士号 |
「お客様、またしてもブラックジャックですか! ヤマを張ってよかったですね」 | 聞きたい言葉No. 1 | 「お客様、ラックをご利用になりますか? 黒チップが落ちてしまいそうですよ!」 |
「これ以外のゲームなら、いつでもどうぞ」 | 聞きたくない言葉No. 1 | 「またマーカーが必要になられたんですか?」 |
著:ライアン・モリス
行きの飛行機の中で、高レートギャンブルの場で知り合った資産家や自営業で成功を収めた人々の口調と佇まいを思い出してみた。現地のカジノに着いたら、一晩だけでもいいから、それを真似る必要があったからだ。初めて行くカジノで「カネを落としてくれる人」、つまり「カモ」というふうに自分を印象付けられれば、相当に優遇され、あとあと楽になることが多い。そんな訳で、いつものシアトルぐーたらスタイルの服とは違ったスーツ姿でカジノに登場し、ちょいと別人の「仮面」を被ってカジノスタッフに接する。
演技の基本はいつも「ちょっと偉そうに、かなりせっかちっぽく」で決めている。特に向こうのミスや不手際があると、険しい顔をし、声も多少は荒げる。金持ちはわがままなもんだ。金を出すんだからそれぐらいのサービスを受けるのがスジだ、と。
ただ僕の場合はカジノホテルに金を出さないどころか、金を取る側だ。「ギャンブラー」が「不利な賭けでもスリルのためにプレイする人」であれば、僕達「アドバンテージプレイヤー」は決してギャンブルをやっている訳ではない。むしろ投資に近いものである。負けるギャンブルはひたすら避けつつ、少しでもプラスになるギャンブルをひたすら集中攻撃する。判断力と自己コントロールが揃っている人間ならば、「正しいベット」の繰り返しが可能となり、儲けの多寡は単純に時間の問題となる。ただ、当然誰もがただちに有利なプレイをやれるわけではない。それなりのトレーニングと実践の積み重ねが必要になる。また他の「職業」と同様に、向き不向きがある。ある程度積極的にリスクを取るのが平気な人、お金の上下の動きに冷静に耐えられる人が、勝利を得るのに向いているだろう。付け加えてこれは経験則だが、上の要素の他に、一種の謙虚さと慎重さも成功に繋がると僕は思っている。
常に有利なギャンブルにしか目を向けないこのアドバンテージプレイヤーの商売道具となるのは、まさしく本書に高濃度で詰まっているノウハウである。まず技術を身に付けないと有利もクソもなく、ただの負け組ギャンブラーとなってしまう。教養が高い人たちですらギャンブルは人の器量や気合いで勝ち負けを左右できると勘違いしていることが多いのだが、そんなことはあり得ない。カジノが客に勝つ原理は、数学の法則と同じぐらい固い。不利な力関係を逆転させるのに、根拠のある高度な戦略が必要になる。
幸いなことに、カードカウンティングという技術は、なにも映画の『レインマン』や最近の『ベガスをぶっつぶせ!』の中で表現されているような、天才的な記憶力を要するものでは全くないのである。簡単な暗算がそれなりにこなせる人なら、必ず習得できる。目安としては、集中的にトレーニングすれば一か月、空いた時間でやるとしても半年から1年あれば充分であろう。数多くあるカードシステムの中でも、本書で紹介されるK-Oシステムは特に習得しやすく、賢く遊びながら「投資」するのに最も適したものだと言える。システム以外にも、カードカウンティングの元となる原理や歴史まで紹介されていて、言ってしまえばこの一冊さえ熟読すれば、他のカードカウンティングの本は一生要らないはずだ。
現地でカジノのホストが出てくると、僕は大胆に「オレたちはしばらく高いとこで遊ぶから、部屋と飯ぐらい出してくれるよね?」と尋ねる。「ああ、初めてのお客様ですので、まずはプレイ内容を拝見させていただければと思いまして……」 むむっ、これは予定とちょっと違う。しょうがない。まずは見せ金を出そう。日本の銀行から下ろしたての「四本」を、キャッシャーのところに、少しイラツキ気味にポンと置く。全部現地のカネに替えて、カジノに預けるようにオーダーをする。この時点で既にホストは戸惑いの表情を隠せない。その後数時間高レートで「派手っぽく」プレイしていると、再びホストが現れる。「あの、お部屋がご用意できましたので、鍵をお渡しいたします。それから、次回は航空券もサービスでご用意いたしますので、ぜひ近いうちにまたいらっしゃっていただければ、光栄でございます……」
カジノはビジネスだ。向こうの条件に合う客は、歓迎される。そこまで来れば、あとは本書で覚えたことを、陽気に振る舞いながら、テーブルで実行して、結果を待つのみ。スキあらばそこに食らい付き、穴が閉まるまで実を収穫する――それがアドバンテージプレイヤーの歩む道。遊ぶだけでカネが勝手に入ってくるなんて言ったらウソになる。これは決して遊びではない。では、ページをめくって、さっそく「仕事」を始めよう……
私たちが独自に開発した「Knock-Out System」(K-Oシステム)はカジノブラックジャックで勝利するためのシンプルかつ科学的な手法である。数学の学位も必要とせず、ブラックジャックの基本戦略を適用しながら、数字をひとつずつプラス・マイナスして数えていくだけで、K-Oシステムの威力を実践で発揮できる。
K-Oシステムは非常に簡単なシステムだが、その威力は十分に期待できる。いままでにその効果が証明されてきたあらゆるカードカウンティングシステムと比べても、K-Oシステムは十分なパワーを持っていることが立証されている。これはコンピューターが想定した数十億ものシミュレーションハンドと、米国中のカジノで複数のカードカウンティングチームが実際に行ったプレイによって立証されたものである。
本書を読めば、ブラックジャックでカジノを巧みにノックアウトできる能力がしっかりと身につくことだろう。
アンバランスシステム
カードのカウント値を全て合算しても0にならないカードカウンティングシステムのこと。アンバランスシステムは、トゥルーカウント換算を必要としない。
ウォンギング
バックカウントをするという意味。それを流行させたスタンフォード・ウォングに由来する。
カットオフ
通常カットカードによって示される「ここから先に残ったデッキはプレイしない」というアンプレイアブルカードの枚数。「ペネトレーション」も参照してほしい。
サードベース
「三塁」の意味で、ディーラーから見て最も右側の席を指す。ここに座る人は、プレイヤーの中で最後にアクションを起こす。
訳注:野球の「一塁、二塁、三塁」に例えて、ブラックジャックテーブルの席に名前がついている。ディーラーから見て左端が「ファーストベース」。ディーラーのちょうど対面が「セカンドベース」。そして、右端が、「全員の運命を決める」とよく言われる「サードベース」である。
サイドカウント
メインカウントと並行して管理する、別のもうひとつのカウント(例:Aのサイドカウント)。
シュー
複数のデッキが入るプラスチックでできた容器。もしくは、シューの中に残っているカード全体。
スティッフ
合計が12〜16のハードハンド。
ソフトハンド
Aが11として使われているハンド。
タイプ
カードカウンティングシステムの種類。「バランス」と「アンバランス」の2種類がある。
ダウンカード
ディーラーが持つ裏返しのカード。「ホールカード」とも呼ばれる。
ディーラー
ハウスの代表としてカードを配り、ゲームの結果を判断して賭け金の収支を仕切る人。
ナチュラル
最初の2枚で21になっているハンド。「ブラックジャック」とも言う。
バースト
ハードハンドの合計が21を超えてしまった状態。
ハードハンド
合計が12以上で、かつAが1枚も11として使われていないハンドのこと。
パック
ゲームに使用されているカードのひとまとまり。8デッキのシューの場合、使用されるパックは416枚のカードで構成されている。
バックカウンティング
プレイせずにカードカウンティングをする手法。最初にエドワード・O・ソープ教授によって提案され、スタンフォード・ウォングによって広められた。バックカウンターは、席についている客の後ろ(バック)などに立ち、残りのシューの状態が有利になったときにだけプレイをする。
パット
合計値17〜21。
バランスシステム
カードのカウント値を全て合算すると合計が0になるカードカウンティングシステムのこと。バランスシステムは、正しいベット戦略とプレイ戦略のために、トゥルーカウント換算を必要とする。
ピット
ドーナツ状に配置されたカジノゲームの複数のテーブル。通常、その外側から客がベットをし、カジノスタッフが内側に配置される。
ピットボス
ピットの責任者で、ピット全体を監視している人。フロアマンとディーラーの上司でもある。
ファーストベース
「一塁」という意味で、ブラックジャックではディーラーから見て最も左側の席を指す。ここに座る人は、最初にアクションを起こす。
プッシュ
引き分け。
フロアマン
複数のブラックジャックテーブルの責任者で、それらのテーブルを同時に監視する人。ディーラーたちの上司でもある。
ペネトレーション
全体の何%のカードが最終的に出てくるかを示す割合。例:8デッキゲームの場合、カットカードが2デッキの深さにあると、ペネトレーションは75%となる。
レベル
ポイントによるカウントシステムにおいて、1枚のカードに割り当てられる値の最大値(+、−に関係なく)。例:1枚のカードに−3から+2までの値を割り当てているシステムなら、レベル3システムとなる。
ディーラーをやっつけろ! |
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